MS擬人化で萌えよう まとめサイト(仮)


● ケンプファーとネコ(仮) ●


  放課後・UC学園校舎裏――――


 ケンプ 「ふぅ・・・。ほら、ミルクだ。飲め」

 ネコ 「みーみー」

 ケンプ 「うまいか?そうか・・・」


  番長候補であり硬派を気取ってるケンプファーが隠し続けていること・・・。

  重度のネコ好きである事。


 ケンプ 「そろそろ寒くなるからな!しっかりタオルん中で寝るんだぞ!?じゃあな!」

 ネコ 「みぃ・・・」

 ケンプ 「う・・・漢は孤独に耐えなければならない・・・わかってくれ!明日もまた来るからな!」

 ネコ 「みぃー!」


  拾ったのは2週間前の雨の日の事。


  2週間前・空き地―――――

 ??? 「さぁ!今日こそ決着をつけるぞ!ケンプファー!!」

 ケンプ 「性懲りも無く・・・かかってこい!イフリート改!!」


  2本の木刀を自在に操るイフリート改。ケンプファーにとって最大のライバルであり友である男。

  帰り道でケンプファーを待ち続けていた。


 イフ改 「どおおおりゃあぁぁぁああ!」

 ケンプ 「なんの!!」

  ―――ブォン

  イフリート改の木刀が空を切る・・・が、

 ケンプ (左!くる!!)

 イフ改 「ぜぇぇぇりゃぁぁぁ!」

  ―――ガシィッ

  ケンプファーは鎖で受け止める。

 ケンプ 「フン!こんなものかイフリート改!!!」

  そう言い放つとほぼ同時にミドルキックがイフリート改の腹に炸裂した。

 イフ改 「グフッ・・・まぁだまだぁぁぁぁ!」

 ケンプ 「それでこそ我が好敵手!!」


  ―――1時間後―――

 イフ改 「155戦77勝・・・」

 ケンプ 「77敗1分・・・」

  ドサッ・・・

  お互いのコブシが交差的に顔面に入り決着が付いた。

 ケンプ 「腕を上げたな・・・イフリート改」

 イフ改 「今日は勝てると思ったんだがな・・・占いで勝負運◎だったしな・・・」

 ケンプ 「・・・・・・お前、アホだろ?」

 イフ改 「うるさい!さてと・・・」

  ムクリと起き上がるイフリート改。同時にケンプファーも身を上げた。

 イフ改 「俺は帰る。立ち上がれないなら手を貸してやろうか?」

  手を差し伸べるイフリート改。ケンプファーはその手を払いのける。

 ケンプ 「ビッグなお世話だ。お前の手を握るくらいなら犬にでも起こしてもらうわ」

  イフリート改はニカッと笑い「じゃあな」と手を上げて立ち去っていった。

 ケンプ 「雨か・・・」

  突然の雨に急いで立ち上がるケンプファー。すると、

 ??? 「ミィ・・・」

 ケンプ 「・・・?ネコか?」

 ネコ 「みぃ・・・みぃ・・・みぃ・・・」

 ケンプ 「こんな所に・・・(辺りを見回す)よし。行くぞ」

  懐にネコをしまい雨の中を歩くケンプファー。

 ケンプ 「家に置くわけはいかないからな・・・校舎裏に小屋を作ってやろう!」

 ネコ 「ミィ!!!」



  事件は突然起きる。


 ケンプ 「おーいミルクだぞ〜。ん?いない・・・」

  いつもならミィミィ鳴きながら出てくるネコがいない。

 ケンプ 「おかしいな・・・?どこいった〜?」

  呼んでも現れないネコ。

 ケンプ 「・・・?昼間はいたんだがな・・・」

 ??? 「そんなにこのネコが大事かケンプちゃんよ〜」

 ケンプ 「あぁ?」

  振り向くとビグロ・ザクレロのチンピラコンビがネコの首を持って立っていた。

 ケンプ 「貴様等・・・」

 ビグロ 「お前に復讐しようと機会をうかがってたら、いい場面に遭遇してな〜」

 ザクレロ 「まぁ、偶然見つけたんだけどな!」

 ビグロ 「余計な事言うな!復讐の機会をうかがってたって言った方がなんかアレだ、カッコいいだろ!」

 ザクレロ 「あ!そっか!復讐の機会をうかがってたんだがな!」

 ケンプ 「いいから離してこっちによこせ・・・さもなくば・・・」

  ―――ちゃら―――

  ケンプファーが鎖を懐から取り出す。

 ビグロ 「さもなくばどうする?鎖があたるぞ?」

 ザクレロ 「そうだぞ!痛いぞ!」

 ビグロ 「痛いぞ・・・ってオイ!ネコにって意味だよ!」

 ザクレロ 「あぁ!なるほど!!ネコが痛いぞ!」

 ケンプ 「くっ・・・」

 ビグロ 「返してほしかったら裏の公園に独りでくるんだな!ギャハハハ!」

 ザクレロ 「ネコが痛いぞ!」

  ゴスッ

 ザクレロ 「俺も痛いぞ!」

 ビグロ&ザクレロ 「じゃあなぁ〜!」

 ケンプ (チンピラ風情が・・・くそっ)



  ――――公園

 ケンプ 「約束通り独りできた。ネコは返してもらう」

 ビグロ 「ハハハハハ!ただではかえさんよ!やっちまえ!!ギガン!ガッシャ!」

 ギガン 「ヘヘヘ・・・無抵抗なんだよな」

 ガッシャ 「貴様にやられた怪我がうずくぜ・・・」

  出てきたのは街のチンピラ2人組。

 ケンプ 「・・・?誰だお前ら?怪我?覚えてないな。スマン」

 ガッシャ 「貴様ァ!」

 ギガン 「一瞬でやられたとはいえ覚えておけよ!礼儀知らずが!」

 ザクレロ 「アニキ…大丈夫っすかねアイツ等で・・・?」

 ビグロ 「お前に大丈夫かって聞かれるとは・・・」

 ガッシャ 「まぁいい・・・悪いがやらせてもらうぜ〜!」

 ギガン 「今度は忘れられなくしてやる!」

 ビグロ 「10分間・・・そいつ等から殴られ続けて意識を失わなかったらネコは返してやろう!」

 ケンプ 「10分間・・・いいだろう・・・約束は守れよ」

 ビグロ 「守るさ・・・(ニヤリ)」

 ギガン 「ヒャハハハハハー」


  ―――10分後

  バキッドカッゴスッ

 ギガン 「ぎゃはははははぁ!」

 ガッシャ 「オラオラオラオラ」

 バキッドカッゴスッ

 ケンプ 「ぐっ・・・10分だな・・・約束は約束だ・・・返してもらう」

  スタスタとビグロに近寄るケンプファー。

 ザクレロ 「本気で10分耐え切ったッス!」

 ビグロ 「フヘヘヘ、しょうがない・・・約束は・・・守るわけねーだろが!!」

  ―――バチバチッ

 ケンプ 「ぐっ・・・」

 ビグロ 「さすがのケンプファーでも電撃には耐え切れないだろ?ぎゃはははは」

 ザクレロ 「アニキはこのスタンガン買うためにお小遣いほとんど使ったんだぞ!」

 ケンプ 「卑怯者めが・・・」

  倒れるケンプファーに今度は3人がかりで殴る・蹴るを繰り返す・・・。


  バキッドカッゴスッ


  バキッドカッゴスッ


 ??? 「まてぇぇぇぇぇぇぇぇぇい!ケンプを倒すのは俺の役目!!!」

  滑り台の上に立つ人影・・・。

  2本の木刀を操る男・・・イフリート改・・・だが・・・、

 ケンプ&ビグロ&ザクレロ&ガッシャ&ギガン (なぜ高いところへ・・・?)

 イフ改 「とぉう!」

 ケンプ&ビグロ&ザクレロ&ガッシャ&ギガン (あ、やっぱ飛ぶんだ・・・)

  バキッ

  木刀一閃・・・ギガンの腹に強烈な一撃が飛んだ。

 ギガン 「がはっ・・・」

 イフ改 「漢なら・・・タイマンだろうがァァァァァァァ!!」

 メッサーラ 「ケンプ君!ネコは救出した!もう我慢することは無い!!」

 ケンプ&ビグロ 「!?」

 ザクレロ 「お前はケンプの仲間だったのかァ!!渡しちまったァァァ!」

 ビグロ 「渡すなバカ野郎!」

  パキパキと指を鳴らしながら起き上がるケンプファー。

 ケンプ 「よくも好き勝手やってくれたな・・・」

 ビグロ&ザクレロ・ガッシャ 「ヒィ・・・」


  バキッドカッゴスッ


  バキッドカッゴスッ


 ケンプ&イフ改 「「成敗!」」

 メッサーラ 「無茶苦茶だな・・・2人とも・・・」

  ボコボコにされた4人を少し哀れに思ったメッサーラは苦笑した。


 メッサーラ 「深刻そうな顔したケンプ君をボリノーク君が見かけてね。心配であとをつけてたんだ」

  ケンプファーの「何故ここに?」という質問に対してのメッサーラの答えだ。

 イフ改 「俺は貴様を見かけてな。勝負を挑もうと思ったらやられてたから助太刀しただけだ」

 ケンプ 「お前には聞いてない。だが・・・助かった」

 メッサーラ 「このネコは僕が預かろう。丁度ネコが飼いたかったんだ・・・たまに様子を見に来るといいよ」

 ケンプ 「すまないな・・・」

 メッサーラ 「なに・・・この前のお礼だと思ってくれ・・・」

 ケンプ 「お礼?あぁ・・・気にするなそれよりも・・・」

  ネコは無事にメッサーラの家に保護され、

  イフリート改とメッサーラにネコ好きを黙っててくれと必死でお願いしたケンプ君でしたw



2005/11/07 09:54:14  >>284氏
2005/11/07 09:55:45  >>285氏
2005/11/07 09:58:00  >>286氏
2005/11/07 10:08:26  >>287氏

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