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● 時代劇愛好部の事件簿 ●


  『 第壱話 部長への手紙 』


  ここはUC学園のある一角。そこは部室の立ち並ぶ場所であり、放課後にはその部員達で賑わう所。

  そこのある場所に他の部室とは違う雰囲気を放つ部室があった。

  その部室は周りの壁が木材で古い家屋ふうに儀装され、おまけにドアも障子戸となっている手の込み様。

  部室の看板にはこう書かれていた・・・・・・『時代劇愛好部』と。(その上に武士道部、と書かれているが)


  その部室内で、何かの練習に明け暮れる同じ顔の三人の少女が居た。


 ゼク長 「それじゃ!!Mk‐X様親衛隊、決めゼリフ行くわよ!!」

 ゼク長 「全てにおいてオールマイティ、様々な事はアタシにお任せ!親衛隊隊長ゼク1!!」


 ゼク次&ゼク三 「・・・・・・・・・・・・」


 ゼク三 「なぁ・・・ゼク1って、何かのロボットの1号機って言い方にきこえるな?」

 ゼク長 「ちょっと!!決めゼリフを止めないでよ、ゼク1以外に何て言えば良いのよ」

 ゼク次 「・・・色で言えば良いと思います(ボソッ)」

 ゼク長 「お!!それナイスアイディア!流石は作戦参謀(イイコイイコ)じゃあ、アタシは情熱のレッド」

 ゼク次 「・・・私はブルーで(ボソッ)」

 ゼク三 「じゃあ、アタイは・・・・・・」

 ゼク長&ゼク次 「アンタはイエロー(です)」

 ゼク三 「アタイはイエローで決定済みかよ・・・・・・ヒドス」

 ゼク長 「色も決まったし、それじゃあ気を取りなおして親衛隊決めゼリフ、いくわよ!!」


 ゼク長 「全てにおいてオールマイティ、様々な行動はアタシにお任せ!!親衛隊隊長ゼクレッド!」

 ゼク次 「・・・・・・・・作戦だてなら私にお任せ、狙撃も上手い親衛隊作戦参謀ゼクブルー(ボソッと)」

 ゼク三 「争い事ならアタイに任せな、アタイのガンが火を吹くぜ!親衛隊切りこみ隊長ゼクイエロー!」


  ポーズを取る彼女らの後ろに何故かババーンと三色の花火が上がる。


 ツヴァイ 「・・・・・・姉ちゃん達・・・何しているの?」


 三姉妹 ( ;゚Д゚)煤G゚Д゚)煤G゚Д゚)煤@(お、弟が・・・いつのまに――――!!)


 ゼク長 「ツヴァイ・・・何の用なの?(見られたみたいね・・・)」

 ツヴァイ 「姉ちゃん達の痛い人みたいな行動はともかく、

       グフカスタムって人からMk‐Xさんへの手紙を預かったんだけど」


  ゼク長女は無言でツヴァイから手紙を奪い取る様に取ると、テーブルに適当に置いた。


 ゼク長 「用はそれだけ?・・・ねえツヴァイ?(静かに微笑む)」

 ツヴァイ 「う、うん、そうだけど・・・(姉ちゃん・・・なんかコワイ)」


 ゼク三 「言い方には気を付けないとイケないよな〜、お・と・う・と君(コワイ笑み)」

 ゼク次 「・・・ツヴァイ、痛い人って言い方・・・酷いです(ぼそっ)」

 ゼク長 「これって、お仕置きしたほうが良いわよねえ(ニッコリ)」

 ゼク次&ゼク三 「 賛 成 !!」


 ツヴァイ 「え!?、ちょwwww、姉ちゃん達・・・

       竹刀持って俺ににじり寄らないで・・・さっき言った事、訂正するから」


 三姉妹 「 問 答 無 用 !!」


 ツヴァイ 「ひ、ひえぇぇぇッ!!だ、誰か!!た、助けfcjhヴdぶうぇyふじこ」


  ボカスカボカスカビシビシベシベシガスゴスガスゴス


  そのさなか、部室前で、

 Mk-X 「・・・・・・何をやっているのだ・・・あの物達は・・・・・・入るに入られん」


  次回、『 第弐話 部長の疑惑 』に続く。




  『 第弐話 部長の疑惑 』


 Mk-X 「なんと・・・アレは只の姉弟喧嘩であったか。にしては一方的に見えたが・・・」


  あの後、見るに見かねたMk‐Xが止めに入り、ツヴァイは何とか助かった。

  その後、Mk‐Xはツヴァイとゼク長女から事情を聞いて大体の事は理解した。


 Mk-X 「弟君(おとうとぎみ)、女性に対して『痛い人』呼ばわりしたら、誰もが怒るのも当然だ。

       以後気を付けよ!」

 ツヴァイ 「はい・・・以後気を付けます(いたた・・・姉ちゃん達、手加減無しに叩くから困るよ)」

 三姉妹 「Mk‐X様の言う通りよ!当然よね、ツヴァイ(自身満々)」

 Mk-X 「だが、かと言って三人で一人を一方的に叩くのも良くは無い!!

       君達も次はこんな事はしない様に!!」

 三姉妹 「ハ〜イ・・・・・・(シュン)」


 Mk-X 「で・・・グフカスタム嬢からの手紙とは何処だ?」

 ツヴァイ 「あ、これですMk‐X先輩(手紙をMk‐Xに渡す)」

 Mk-X 「ふむ・・・カサカサ(手紙を開き中を見る)・・・ほう、今日の夜か・・・(見終わると懐にしまう)」

 ゼク三 「で、どんな内容なんですか?Mk‐X先輩!」

 ゼク次 「・・・・・・き、気になり・・・ます(恥かしがって上手く言葉が出ない)」

 ゼク長 「そうですよMk-X様、どう言った内容なんですか?罵詈雑言ですか?それとも剣道部の勧誘?」

 Mk-X 「残念ながら、君らにそれは教えられん・・・それと拙者はこれから用事があるゆえ・・・御免!!」


  そう言うとMk‐Xはさっさと逃げるかのように部室を後にした。


 三姉妹 「・・・・・・・・・」

 ツヴァイ 「逃げたね・・・・・・」


 ゼク長 「ちょっと!!あれ、どう言う意味!!ま、まさか・・・!?」

 ゼク次 「・・・ラブレターかも知れません(ボソ)」

 ゼク三 「ラブレターだとして、それで・・・先輩がブツりと言ってた『今日の夜か・・』って事は・・・」

 三姉妹 「グフカスタムと【 夜 の 密 会 in はあと 】って事!?」


 ツヴァイ 「姉ちゃん達・・・それは考え過ぎじゃない?」


 ゼク長 「(ツヴァイの言葉は無視)そんな事はさせないわ!!そうよねみんな!!」

 ゼク三 「おうよ!!アタイのガンで抜け駆けする剣道馬鹿のグフカスタムなんか、蜂の巣にしてやる!!」

 ゼク次 「・・・許せない、許せません・・・抜け駆けなんてそんな事、断固阻止します(ボソボソ)」


 ゼク長 「今日は、夜、Mk‐X様の追跡をして何処に行くかを確認、そして夜の密会の阻止をするわよ!!」

 ゼク次&ゼク三 「  大  賛  成 !!」


 三姉妹 「じゃあ、早速準備開始ね!!お―――!!」


 ツヴァイ 「・・・俺、先に帰るね・・・(ノリについて行けないし)」


  次回、『 第参話 追跡!密会!?大騒動?? 』に続く。



 ゾディ・アック 「あの〜、私がいるのにみんな無視ですか〜?悲しすぎますよ〜・・・私、顧問なのに(つДT)」




  『 第参話 追跡!密会!?大騒動??前編 』


  時は今、丑三つ時。雲一つも無い夜空には煌煌と新円の満月が輝いていた・・・・・・。

  場所は、Mk‐Xの古風な家宅の前。

  そこの出入り口から出てくるのはその家人のガンダムMk‐X自身だった。


  そして、その様子を影から監視する数人の人影もあった・・・・・・。


 ゼク三 「おい!出てきたぞ!!」

 ゼク長 「ふえ?・・・え!?出て来たの!!Mk‐X様が!!(さっきまで半分寝ていた様だ)」

 ゼク次 「・・・・・・二人とも・・・声が大きいです(ボソ)」


 ゼク長 「あ!、ゴメン・・・(ここから小声)」

 ゼク三 「う!、ワリィ・・・・(ここから小声)」


 ツヴァイ 「・・・で、何で?俺まで付き合う事になってるの?(しつこい様だが小声です)」

 ゼク長 「それは・・・アレよ!!女性だけで夜道を歩くって危ないし、せめて男手が欲しいからよ」

 ゼク次 「・・・・最近は痴漢が多いですから・・・(ボソ)」

 ゼク三 「その護衛役って所だ。まぁ、そのついでに、弟くんには荷物を少し持ってもらおうかってな」


 ツヴァイ 「言うなれば、只の荷物持ちでしょ・・・

       ・・・でも、姉ちゃん達なら逆に痴漢をボコリそうな気がするけど」

 三姉妹 「 な ん か 言 っ た !!!」

 ツヴァイ 「いいえ、別に・・・・それより姉ちゃん達、(指差して)先輩がどっか行っちゃうよ」

 三姉妹 「あ!!!、急がないと!!!

       行くわよツヴァイ!!!(三人がかりでツヴァイを引っ張って行く)」

 ツヴァイ 「うわわわわws*yがtf:t@qちょっと姉ちゃんヤメテ!ヤメテ!

       タスケテ―――!!(引きずられて行った)」


  数分後、UC学園裏門前・・・。

  普通は夜、門は硬く閉ざされているが、この日は門が何故か開いていた・・・。


 ゼク長 「ここは?・・・学校じゃない!!」

 ゼク次 「・・・・そうみたいですね(ボソ)」

 ゼク三 「学校だろうが公園だろうが何処でも良いだろ!!取りあえず突入、そして密会の阻止だ!!」

 ゼク長&ゼク次 「了解(です)!!」


 ツヴァイ 「引きずられて・・・・・・痛い・・・・・・擦り傷だらけだ・・・ (;Д;)」


  そしてこっそりと校内に潜入した三姉妹(と、もう一人)が草むらの影から見たのは、

  校庭で向かい合って佇む、ガンダムMk‐Xとグフカスタムの姿だった。


 ゼク長 「やっぱり・・・密会だったみたいね・・・あの女ぁぁぁっ!!(怒)」

 ゼク次 「・・・・・・奴(グフカスタム)の頭に狙撃しましょうか?(ボソ)」

 ゼク三 「いや!!アタイのガンでいきなり蜂の巣ってのはどうだ?」

 ゼク長 「どっちでも良いわよっ!!今は奴を殲滅を!!!!(怒りと嫉妬に狂ってる)」


 ツヴァイ 「姉ちゃん達!!ちょっと待って・・・なんか様子が違うよ・・・」

 三姉妹 「??」


  見れば、二人は剣を構えお互いに戦闘体勢になっていた。コレは明らかに決闘する様子だった・・・。


  次回、『 第参話 追跡!密会!?大騒動??後編 』に続く。



 ??? 「・・・何やってるのかしら?・・・あの子達は」(←誰?)




  『 第参話 追跡!密会!?大騒動??後編 』


  数分前・・・校庭の真中でグフカスタムが目を閉じ、佇んでいた。 そこにガンダムMk−Xが訪れる。


 グフカス 「(閉じていた目を開き)・・・来た様だな、ガンダムMk‐X」

 Mk-X 「待たせたようだな・・・・・・グフカスタム嬢よ」

  二人は刀(しかも真剣)を抜き放つ。

 グフカス 「何時も言うが、私の呼び方に“嬢”はいらん・・・・・・では参ろうか」

 Mk-X 「あいわかった、ならば、いざ!!参る!!グフカスタムよ!!」


  そして、月夜の決闘が始まった・・・・・・。


 ゼク長 「ちょwwww!!一体、どういう事!?,なんか戦いが始まったわよ!!」

 ゼク次 「・・・・・しかも、二人が手にしているのは竹刀ではなく真剣です(ボソ)」

 ゼク三 「・・・って!?それってヤバいんじゃないの!!」

 ツヴァイ 「月夜の決闘か・・・燃える展開だけど、二人の様子を見たほうが良いんじゃない。

       俺は斬られるのはいやだし」

 三姉妹 「・・・・・・・・・(斬られるって・・・)」


 Mk-X 「拙者からゆくぞ!!ゆけぃ!!『陰虎無(インコム)』」

  彼の剣から放たれた不可視の一撃がグフカスタムを襲う!!だが・・・・・・。

 グフカス 「『陰虎無』か、それの避ける手段は考案済みだ!!(さらりと回避)

       お返しだ・・・行け!!『秘威土六怒(ヒートロッド)』」

  彼女はMk‐Xの攻撃を回避すると、お返しの攻撃を放つ。

  その衝撃波はまるで蛇のようにうねり、Mk‐Xを襲う!!

 Mk-X 「ぬう!!避けにくい攻撃を!!だが、これしき!!(巧みにジャンプし攻撃を回避する)」


  二人の戦いはまさしく一進一退の攻防であった。

  ガンダムMk‐Xが放った攻撃が木々を吹き飛ばせば、グフカスタムの攻撃が地面を抉り飛ばす。

  凄まじい戦いはそのまま、決着のつかないまま戦闘開始から十分が経とうとしていた。

  だが・・・・・・。


 グフカス 「これで終わりだ!!『秘威土六怒 双龍牙』!!」

 Mk-X 「この程度・・・かわせば・・・」


  「・・・みい・・・みい・・・」(Mk‐Xの後ろに子猫が・・・)

 Mk-X (ぬうっ!!こんな所に子猫が!!拙者が攻撃を避けたら子猫が・・・・・・!!)


 ツヴァイ 「あれ!?先輩が攻撃を避けないよ、このままじゃ・・・」

 ゼク次 「・・・・・何故!?(ボソ)」

 ゼク三 「おいおい!!こんなの当たったらMk‐X先輩がただじゃ済まないぞ」

 ゼク長 (見てられないっ!!)

 ツヴァイ 「あ!姉ちゃん、何を!!」


  衝撃波がMk‐X荷迫る、だがその前にゼク・アイン(長女)が飛び出し、盾になろうとする!!


 Mk-X 「ぬっ!!」

 グフカス 「何!!」


 ゼク長 「つい、飛び出しちゃったけど・・・やっぱムリィ!!きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


  『ずぐわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあんん!!』


  そして!!


  次回、『 第四話 決着、そして・・・ 』に続く。



 ツヴァイ 「そう言えば・・・真剣で戦う意味ってあるのかな?・・・・・・」




  『 第四話 決着、そして・・・ 』


  彼女の取った、衝動的と言ってもいい行動は最悪の結果になりつつあった。

  うねる様に迫ってくる衝撃波。それはまるで死神の鎌のごとく圧倒的な速度で少女に迫っていた。

  当たれば只では済まない。下手すれば死ぬだろう。だが、彼女は一瞬だけ、恐怖を感じなかった。


 ゼク長 (Mk‐X様は子猫に危害を与えないために動かなかった。私はそんな優しい先輩の為に・・・・・・。)


  彼女は目を閉じ、来るだろう衝撃に小さく体をすくめた。衝撃波は直ぐ目前に迫ってきていた。


 ??? 「もう・・・仕方ないわね・・・・・・『真 陰虎無』!!」


  『ぐわぁぁぁぁぁぁっ!!ずぐわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあんん!!』


  突如、その前に立ちふさがった影が放った不可視の衝撃波は、

  彼女を襲う筈だった衝撃波を吹き散らし、小さな爆風のみにしてしまったのだ。


  恐る恐る目を開けた彼女の前には、年の頃は20代と思われる、口に楊枝をくわえた女性が立っていた。


 ??? 「大丈夫?嬢ちゃん、怪我は無いかしら?(ニッコリ)」


 ゼク長 「あ、はい・・・大丈夫です・・・(うわ・・・美人だ・・・でも、なんで楊枝くわえてんの?)」

 ツヴァイ 「姉ちゃん!!大丈夫!!腕とか吹き飛んでない!?(慌ててゼク・アイン(長女)の元に駆け寄る)」

 ゼク次 「・・・・・・死んで無い・・・良かった・・・フゥ(ボソ)」

 グフカス 「・・・・・・・・・・・・(かなり驚いている様だ)」

 ゼク三 「姉貴が無事なのは良かったけど・・・あの人は誰だ?(???を指差し)」

 Mk-X 「あ、あ、あ、あ・・・」

 ゼク長 「あ?」


 Mk-X 「姉上!!何故ここに!?」


 三姉妹 「  あ  ね  う  え  !!!! 」


 ツヴァイ 「姉ちゃん達、知らなかったの?」

 グフカス 「・・・・・・(以外って顔)」


  そう、突如現れた人物。それはガンダムMk‐Xの姉、ガンダムMk‐W立ったのだ!!


 Mk-W 「弟がこんな夜中に何しに行ったか気になってね、後を付けて見ればこんな事をしているとはねえ・・・。

       ・・・・・・で、なんでこんな事を?」

 Mk-X 「そ、それは・・・その・・・姉上・・・」

 グフカス 「・・・・・・新入部員獲得を賭けた決闘だ・・・・・・」

 Mk-W 「・・・へえ・・・そうなの」

 Mk-X (グフカスタム嬢!?何故言うのだああっ!by心の叫び)


  話を聞けばこうらしい。剣道部は大会などの為、剣術の素養のある人間を欲しているのだが、

  しかし、同時に剣術の上手い人間は時代劇愛好会も欲しい人材。

  当然の事ながら両者はかち合う事になる。

  だが、それで表立って対立し合う訳にも行かない。そこで部長のグフカスタムとガンダムMk‐Xは、

  同意の元で決闘をし、それで勝った方が新入部員を勧誘する権利が得られる。

  その為の決闘と言う事だそうだ。


 Mk-W 「そう言う訳ね・・・で、その決闘で負けかけた訳なの、

       お・と・う・とくん?(顔は笑っているが、般若の影が・・・)」

 Mk-X 「あ、姉上・・・それには訳が・・・そう、子猫が・・・・・・」

 Mk-W 「言・い・訳・無・用!!修行のやり直しね!!(Mk‐Xの腕を掴む)さあ、修行しに山に行くわよ!!」

 Mk-X 「(引きずられつつ)あひィィ!!姉上!!あの修行だけは止めて欲しい!!頼むううぅぅぅっ!!」

 Mk-W 「やかましい!!(Mk‐Xの首をねじる)」ゴキッ!!

 Mk-X 「ひどぅヴぁっ!!(変な叫び以降、沈黙)」

 Mk-W 「(動かなくなったMk‐Xを抱え)それじゃ、皆さん、また会おう☆」


  そう言って彼女と弟は、夜が明け切らぬ街並に去って行った。唖然と立ち尽くす五人を残して。

  そして、Mk‐Xの立っていた所に件の子猫が座り、「にゃあう〜ん」と悲しげに鳴いた・・・。


  『 エピローグ 』に続く。



 ツヴァイ 「何処の姉弟も姉が強いんだね・・・・・・ハア・・・(ガックリ)」




  『 エピローグ 』


  Mk‐WとMk‐Xが去った後・・・・・・しばらく五人は呆然とした後、

  おもむろにグフカスタムがゼク姉弟に声をかけて来た。


 グフカス 「所で・・・・・・聞きたいが・・・」

 ゼク長 「ん?何?どうしたの?」

 グフカス 「お前らは、何者だ?・・・」

 ツヴァイ 「あ゛・・・・・・」


 ゼク長 「・・・・・・こう言う時こそ、親衛隊決めゼリフ、いくわよ!!」


 ゼク長 「全てにおいてオールマイティ、様々な行動はアタシにお任せ!!親衛隊隊長ゼク・アイン(長女)!」

 ゼク次 「・・・・・・・・・作戦だてなら私にお任せ、狙撃も上手い親衛隊作戦参謀ゼク・アイン(次女)」

 ゼク三 「争い事ならアタイに任せな、アタイのガンが火を吹くぜ!親衛隊切りこみ隊長ゼク・アイン(三女)!」

 三姉妹 「Mk‐X様親衛隊、その名もニューディサイズ!!」

  ポーズを取る彼女らの後ろで、ツヴァイがババーンと三色の花火が上げる。


 グフカス 「ふむ・・・そうか、そう言う名か・・・」

 ツヴァイ 「・・・姉ちゃん達・・・思いっきり外したみたいだね・・・」

 三姉妹 「・・・・・・・・・・・・ orz orz orz」


 グフカス 「・・・それと、もう一つ聞きたいのだが・・・良いか?」

 ツヴァイ 「ん?今度はなにを聞きたいの?」

 グフカス 「なんで、お前らがここにいるのだ?決闘の事は誰にも話していないのだが・・・」

 三姉妹 「  う゛ ! ! 」

 ゼク長 (言えない・・・夜の密会の阻止のためなんて・・・)

 ゼク次 (夜の密会って、どんな事をしているか気になって来たなんて・・・)

 ゼク三 (先輩に二度と近づかない様に隙を見てボコる為なんて・・・)

 三姉妹 (言えないよな〜)

 ツヴァイ 「・・・それは・・・姉ちゃん達の只の勘違いだったわけで・・・そう言う事です」

 グフカス 「なるほど・・・そう言う事か・・・・・・」

 三姉妹 (納得したよ、この人―――――!!)


 ゼク長 「所で!!こっちも聞きたいけど、あなたはMk‐X様の事をどう思っているの!!」

 グフカス 「・・・・・・同級生、もしくは時代劇愛好部の部長だが?・・・(素で言う)」

 三姉妹 (恋愛対象ですらない・・・・・・駄目だこりゃ・・・・・・)


 ツヴァイ 「・・・さて帰ろ・・・もう俺、疲れたよ・・・」

 ゼク長 「そうね・・・密会も只のアタシの勘違いとわかったし・・・もう眠い」

 ゼク次 「・・・夜更かしは肌の大敵(ボソ)」

 ゼク三 「結局、アタイらが勝手に騒いで二人に迷惑をかけただけだしね・・・」


 ??? 「帰るのはまだ早いぞ!!」

 ゼク姉弟 「!?」

 ザクタンク 「お前らか!!校庭を滅茶苦茶にした犯人は!!」

 ゼク長 「え?いや・・・あのアタシ達の所為じゃあ・・・(用務員の人!?)」

 ザクタンク 「この場にはお前らしかおらんだろ!!」

 ツヴァイ 「え?でも・・・グフカスタムせんぱ・・・(振り返ったが、グフカスタムの姿が無い)っていないしっ!!」

 ザクタンク 「お前らは滅茶苦茶になった校庭を元に戻すまで家に返さんからな!!」

  と、叫び、Mk‐Xとグフカスタムの決闘によって滅茶苦茶になった校庭を指差す。


 ゼク姉弟 「ぬ、濡れ衣だぁぁ―――――――――――――!!」


  結局、ザクタンクさんがゼク姉弟を開放してくれたのは、朝日が昇り始めた頃だった。

  無論その日は、四人が寝坊の所為で見事に遅刻したのも付け加えておく・・・。

  ちなみにボロボロのMk‐Xが帰ってきたのは、それから一週間後の事だったそうだ。


  時代劇愛好部の事件簿 了



2005/11/19 01:38:28  >>362氏
2005/11/20 01:42:46  >>370氏
2005/11/21 19:00:11  >>374氏
2005/11/21 22:05:32  >>377氏
2005/11/23 02:58:06  >>387氏
2005/11/23 03:08:38  >>388氏

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