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● UC学園 対 AC学園 〜裏〜 ●【2校目分】


  病院。


 アルトロン 「ぐ・・・うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 アルトロン (おのれ・・・あの赤目め・・・夢にまで出てきやがって・・・)

 ??? 「目が覚めたようじゃないか・・・」

 アルトロン 「なんだ貴様は・・・」

 ??? 「おやおや・・・ヒドイ言い様だねぇ・・・」

 アルトロン 「俺の言葉が分からないのか?貴様はなんだ?と聞いている・・・」

 ??? 「『双頭の龍』ともあろう者が何にそんなに怯えているんだい?」

 アルトロン 「!!」

  ベット脇にあった愛棒を掴んで女に向かって突き出す。

 ??? 「おやおや・・・力で解決かい?しかも女に向かって・・・安っぽい正義だねぇ・・・」

 アルトロン 「黙れ女狐!もう一度問う。貴様は何者だ?」

 ??? 「焦らないでおくれよ・・・私はガーベラって者さ」

 アルトロン 「UC学園の者か・・・俺の首でも取りに来たか?」

 ガーベラ 「あんたの首なんか取ってもしかたないだろ?

       それよりも逆さ・・・あんたに協力しようと思ってね・・・」

 アルトロン 「協力・・・?」

 ガーベラ 「まさか、負けっぱなしでも構わないとか思ってるのかい?あのイフリート改に・・・」

 アルトロン 「イフリート改・・・?あの赤目の事か!?」

 ガーベラ 「ついておいで・・・フフフ」

 アルトロン (この女・・・信用しきれないが・・・まぁ、今はなんにせよココから逃げなくてはな・・・)


  喫茶店『ガラハウ』。

 ガーベラ 「ここなら安心さ」

 アルトロン 「なんで俺を逃がした?貴様UCの者だろ・・・?」

 ガーベラ 「フフフ・・・UCの者全員が全員あんた達を恨んでるわけじゃないんだよ」

 アルトロン 「仲間になる・・・って事か?」

 ガーベラ 「『手を組む』と言ってくれないかい?

       あんたはイフリート改に復讐を果たす。アタシは邪魔なヤツを黙らせる為に・・・」

 アルトロン 「(女狐め・・・まぁいい)いいだろう・・・『手を組もう』か・・・」

 ガーベラ 「フフフフフ・・・よろしく頼むよ・・・」



  再び病院。

 ケンプ 「なに!?あの棒術やろうが逃げただって?」

 メッサーラ 「あぁ・・・なんか今朝いなくなったらしい・・・それとこれ、お見舞いだよ」

  『月刊・猫生活』をケンプに渡す。

 ケンプ 「お・・・今月号はアメリカンショートヘアーの特集か・・・ってそうじゃないだろ!」

 メッサーラ 「なんだ・・・ケンプ君でもノリつっこみ出来るのか・・・」

 ケンプ 「ふざけてる場合か!あの男は危険すぎるぞ・・・ぐっ」

 メッサーラ 「君が焦っても仕方ないだろ?全治2ヶ月らしいじゃないか・・・」

 ケンプ 「こんなトコで寝てられるか!急いでさがさなければ・・・」

 メッサーラ 「だから君が焦っても仕方ないだろ?安心したまえ・・・僕がもう手配してあるよ」

 ケンプ 「なんだって?」

 メッサーラ 「ACに友人が通っていてね・・・アクエリアスと言うんだが・・・カレに動いてもらっているよ」

 ケンプ 「なるほどな・・・だが、だまって見ているのは性に合わないんでね」

  ちょうどその時に病室のドアが開いた。

 イフ改 「ドアの前で聞いてたら・・・まったく、怪我人は黙っていろ!ほれ!見舞いだ」

 メッサーラ (見舞いに栄養ドリンクって・・・)

 ケンプ 「しかしだな・・・」

 イフ改 「鹿もカモシカもねぇんだよ!黙って寝てろ!」

 メッサーラ (心配なら心配って言えばいいのに・・・変な人種だな。面白い)


  AC学園。

 アクエリアス 「ふむ・・・兄貴のいない間にそんな事が起きてたのか・・・知っていたかい?」

 キャンサー 「いえ・・・全く知りませんでした・・・」

 パイシーズ 「しかし・・・トールギスUも思い切った事をしてますねぇ・・・」

 アクエリアス 「ふむ・・・しかし彼はキレ者だからな・・・ばれない様に色々仕組んでいるんだろう・・・」

 キャンサー 「それを暴くのが我々の仕事では・・・?」

 アクエリアス 「いや・・・それは『クラス分け人』が何とかしてくれるだろ・・・?」

 キャンサー&パイシーズ 「は?」

 アクエリアス 「気にするな。こっちの話だよ・・・僕等はアルトロンの居所を探す」

 パイシーズ 「アルトロン・・・『双頭の龍』ですか?『真龍』に聞いてみては?」

 アクエリアス 「ナタクねぇ・・・苦手なんだよね・・・怖いし・・・」

 キャンサー 「ったくしょうがない人ですね・・・」

 パイシーズ 「まぁ何とか探しましょうか・・・」

  ガラガラとドアを開けて出て行く2人。

 アクエリアス 「トールギスU・・・やはりあの男は危険だったよ・・・」



 アクエリアス 「は?ナタクがいない?」

 キャンサー 「学校中探したんですけど見当たらないんですよね」

 パイシーズ 「話によると、ここ数日学校に来てないようで・・・」

 アクエリアス 「どうなってるんだろうか。まさか彼もトールギスUと組んでいるのか?」

 キャンサー 「彼のことですからありえなくは無いですね」

 パイシーズ 「どうします?」

 2人 「うーん・・・」

  と考え込んでいる。

  ガラガラ

 白トーラス 「お前たち、ここにいたか」

  白トーラスが入ってきた。

 パイシーズ 「トーラスさん何故ここに?」

 白トーラス 「言わなくても解るだろう?」

 アクエリアス 「トールギスUの件だな?君も探っているのか」

 白トーラス 「その通りだ。これ以上好き勝手をされ手は困るのでな。だからここに来た」

 キャンサー 「この件てあの人だけで出来ることなんでしょうか?」


 アクエリアス 「奴は副会長といえかなりの影響力を持っている。学校では崇拝してる者もいるんだ。

       奴の一言さえあれば動く人間もいると僕は思うが、白トーラス君は?」

 白トーラス 「私は奴の背後に誰かついてると思うな。

       奴の影響が大きいとはいえそこまで言うことを聞くとは思えない。

       中にはチンピラもいるらしいからな」

 キャンサー 「これはさらに調べてみる必要がありそうですね。

       白トーラスさんはどうするんですか?私たちと共同で調べますか?」

 白トーラス 「いや、私は他に協力してくれそうな当てがあるんでな、彼らと話をしにいく。

       別々にしたほうが行動しやすいだろう。何か解った時にはときには知らせる」


 アクエリアス 「そうか、解ったよ。上手くいくことを祈るよ」

 白トーラス 「そちらもな」

  白トーラスは部屋を出て行く。

 パイシーズ 「協力してくれそうな彼らって誰なんだろう?アクエリさん解りますか?」

 アクエリアス 「なんとなくは心当たりがあるが。彼女のことだ、その当てを上手く説得してくれるだろう」



  ――――街。

 イフ改 「アルトロンの奴どこに行きやがったんだ?

      このままほっときゃなにしでかすか分かったもんじゃねぇ。お、あの後姿は」

  アルトロンと思われる人物に駆け寄っていく。

 イフ改 「おい、アルトロン!」

  肩をつかむ。

 ??? 「はい?」

  つかまれた人物はキョトンとした顔をしている。

 イフ改 「す、すまねぇ人違いだ」

 ??? 「ちょっと待ってください」

 イフ改 「あ?」

 ??? 「兄さんがどうかしたんですか?」

 イフ改 「に、兄さん!?あ〜、ここで立ち話もなんだ、そこの店に入るぞ」

 ??? 「は、はい」

  ――――ファーストフード店。

 イフ改 「そうか、アルトロンの弟だったのか、お前。で、名前は?」

 シェンロン 「シェンロンていいます。兄を探してたみたいですけど、何かあったんですか?」

 イフ改 「説明すると長いんだが・・・」

  経緯を説明する。

 シェンロン 「そうですか、兄がそんな事を・・・迷惑かけてすいません」

 イフ改 「いや、お前が謝る必要ねぇよ。それよりお前、あいつがどこにいるか知らないか?」

 シェンロン 「いえ、僕は兄が襲撃をしようとしたことも知らないですし、病院にいたことも今はじめて聞いたんで。

       僕にはもう一人兄がいるんですけど、二人ともあまり日常あったこととか話してくれないんで」


 イフ改 「冷たいというかなんというか、兄貴なら弟に優しくすべきだと思うんだがな。弟がいる俺はそう思う」

 シェンロン 「兄は正義にやたらとこだわっていて、善と悪でしか物事を見ようとしないんです。

       一度決めたことは意地でも曲げないんです。それを僕にも押し付けてくるんです。

       僕は争いごとが嫌なんで拒否してますけど」


 イフ改 「厄介な野郎だな。しかし、そんなの尚更ほうっておけないな。まぁ奴も俺を探してるだろうが」

 シェンロン 「お願いします。僕も探しますんで兄を止めてください。そんな風でも僕の兄なんで」

  涙目でシェンロンが訴えてくる。

 イフ改 「兄貴思いなんだな、お前。

      安心しろ、見つけても戦わずに話し合いで蹴りをつけるよ。なるべくだがな」


 シェンロン 「ありがとうございます」



  病院―――ケンプ病室。


 ガーベラ 「傷の加減はいかが?総番長殿・・・フフフ」

 ケンプ 「何しにきた・・・貴様の事だ。ただの見舞いじゃないだろ・・・」

 ガーベラ 「フフフ・・・よく分かってるじゃないかい・・・『取り引き』をしようと思ってねぇ・・・」

 ケンプ 「断る」

 ガーベラ 「おやおや・・・つれないね・・・なぁにあんたにとって悪い話じゃあないさ・・・」

 ケンプ 「・・・何をたくらんでいるんだ・・・?」

 ガーベラ 「何も企んじゃいないさ・・・フフフ・・・この辺りを私たちの物にしたくはないかい?」

 ケンプ 「・・・・・・」

 ガーベラ 「今、私は双頭の龍と『手を組んで』いる。あの男を使ってACを壊滅させるんだ・・・」

 ケンプ 「・・・・・・・・・」

 ガーベラ 「なぁに・・・あの男は単純だ。ちょっとそそのかせば私たちの従順な手駒になるさ・・・

       ACの連中がやったようにねえ・・・」

 ケンプ 「・・・・・・・・・・・・」

 ガーベラ 「UC学園だけじゃなく・・・AC学園のアタマをも張れる・・・あんたにとって得なことしかない・・・」

 ケンプ 「くだらねぇな・・・」

 ガーベラ 「!?」

 ケンプ 「別に総番なんて肩書きはオレはいらねぇ・・・オレはUC学園が居心地がいいから守ってるだけだ」

  ムクリと起き上がるケンプ。

 ケンプ 「表の連中・・・生徒会やら風紀委員やらが対応できない連中・・・

      まぁ、俺たちみたいな不良(ヨカラズどもを・・・

      オレの居心地のいい場所を奪うやつらをのしてたら総番なんて言われてるだけだ」

 ガーベラ 「・・・」

 ケンプ 「欲しけりゃくれてやる。そんな物がなくてもオレは今までどおりだけどな」

 ガーベラ 「・・・なんだよそれは・・・なんであんたはそんな温い男になっちまったんだい・・・あの男かい!?」

 ケンプ 「はぁ?」

 ガーベラ 「あの男・・・イフリート改とつるむ様になってからあんたは変わってしまった!

       『月下の狂犬』とまで呼ばれていて・・・アタシの憧れたアンタはっ・・・」

 ケンプ 「・・・?」

 ガーベラ「・・・あの男を消せば・・・イフ改を消せば、あんたは戻ってきてくれる・・・」

 ケンプ 「何をしようとしてる・・・!?」

  懐から携帯を取り出すガーベラ。

 ガーベラ 「とりひきに応じてくれれば、ここまでしなかったのに・・・あんたが悪いんだっ!!」

 ケンプ 「馬鹿な真似はよせ!!」

 ガーベラ 「もう構わない・・・見つけ次第狩りとって構わないよ・・・アルトロン・・・」

  ピッ・・・

 ケンプ 「貴様っ!」

 ガーベラ 「アーーーーーッハッハッハッハッハ!!あんたが悪いんだっ!

       病院のベットの上で待ってるんだねぇ!イフ改死亡のニュースを!!」

  高笑いをしながら病室から出て行くガーベラ。

 ケンプ 「ぐっ・・・待てっ!ガーベラ!!!!」



 イフ改 「じゃあ俺は向こう側を探すから、お前は見当のつく場所を探してくれ。

      それで見つけたら携帯で教えてくれ」

 シェンロン 「はい、分かりました。くれぐれも気をつけて」

 イフ改 「おう」

  ――――公園近く。

 イフ改 「しっかし、どこに逃げてやがんだ?いい加減疲れてき・・・」

  イフ改が足を止める。そこにはアルトロンが。

 イフ改 「へっ、ようやく見つけたぜ、アルトロンさんよお」

 アルトロン 「俺も貴様を探していたところだ」

 イフ改 「俺に負けたのが悔しくて病院から逃げて特訓でもしてたのかと思ったが、

      そんな様子でも無い様だな」

 アルトロン 「そんな事を言っていられるのも今の内だ。今度は勝つ」

 イフ改 「強気だな。まぁいいさ、ここだと何だ、あの公園に行くぞ」

 アルトロン 「・・・・・・いいだろう」



 アルトロン 「覚悟はいいか?今度はあの時のようにはいかんぞ」

 イフ改 「ちょっと待った!」

 アルトロン 「なんだ貴様、怖気づいたのか?」

 イフ改 「そうじゃねえよ、俺はけが人を相手に喧嘩する趣味はねぇ。

      今回はお前に色々聞きたい事があるんだよ」

 アルトロン 「なっ!?ふざけるな!貴様に戦う気がなくてもこっちからいかせてもらうぞ!」

  イフ改に向かってくるアルトロン。

 イフ改 「やれやれ、頭の硬い奴だな。このまま話しを聞かせてもらうぞ」

  アルトロンの攻撃をさばくイフ改。

 アルトロン 「く、くそ・・・!」

 イフ改 「怪我も治ってない状態で喧嘩するもんじぇねぇぞ、力も入ってねぇじゃねぇかよ。

      ところで、ケンプァーから聞いたがお前らが学校を襲撃してる理由っていうのは

      うちのばかどもがエピオンを攻撃したからなんだってな?」


 アルトロン 「そうだ、俺が尊敬してるエピオン様を襲った貴様側の方が悪いのだ。

       お前たちは悪だ。悪は正義によって滅ぼされなければならない!!」

 イフ改 「極端な野郎だな。襲った奴が学校の奴だからって関係の無いやつも襲うのかよ?

      どっかの宗教かテメェは!俺から言わせりゃお前のほうがよっぽど悪人に見えるぞ」

 アルトロン 「だからどうした?貴様がそう思うのならお前の正義を見せたらどうだ」

  さらにイフ改に攻撃を仕掛けていく。


  ムカムカムカ!!

 イフ改 「だぁー!!聞き分けのねぇ野郎だ!!」

  攻撃を仕掛けるアルトロンを足ばらい。

 アルトロン 「ぐわっ!」

  そのままマウントポジションの体勢になる。

 イフ改 「おい、エピオンを襲ったからとか言ってるが、それは本人から聞いたのか?」

 アルトロン 「それを聞いてどうする?」

 イフ改 「俺はエピオンとかいうやつの事はよくしらねぇ。

      ただ尊敬してる言うぐらいだからなよほど立派なやつなんだろうよ。

      俺はな、尊敬される人間に悪い奴はいないと思ってるんだよ。

      そんな人間が器の小さい奴だとは思えねぇからな。

      本人から言われてなけりゃ騙されてんじゃないかと思ったんだよ」


 アルトロン 「騙されてるだと!?ふざけるな、俺が利用されてるとでも言うのか!」

 イフ改 「そうだ、お前みたいに厚い信頼をしてる奴なら

      それを利用使用とする奴がいたっておかしくないだろ?」

 アルトロン 「(確かに俺は奴からしか話を聞いていないし、策略を考えてるという話を聞いたことがあるが・・・

       まさかこいつの言うとおりなのか?)・・・それは貴様の推測に過ぎん」

 シェンロン 「兄さん!!イフ改さん!!



 アルトロン 「なっ、シェンロン。なんでお前が?」

 シェンロン 「ここにいたんですか、兄さん」

 アルトロン 「貴様、弟に何か吹き込んだのか!?」

 イフ改 「なに言ってんだテメェは。お前を探してたら偶然会っただけだ。

      それでお前の事を話したら、お前を止めてくれって頼まれたんだよ」

 シェンロン 「兄さん、もうやめなよ。正義って言葉に縛られて踊らされるのは」

 アルトロン 「五月蝿い!!お前は口を挟むな、これは俺の問題だ。

       それに俺は正義にしばられても、踊らされてもいない。

       俺は信じていることをやっているだけだ!いつも女々しい癖に俺を否定する資格なぞない!!」

 シェンロン 「そんな、兄さん・・・」

 イフ改 「!!!・・・この馬鹿野郎!!!!」

 イフ改がアルトロンの胸倉を掴み、思いっきり引っ張る。

 イフ改 「テメェ、弟が心配して探しに来たんだ。そんなこともわかないのか?

      兄貴なら、兄貴なら弟に優しくしてやれ!!!

      それに、兄貴だからとか弟だから否定する資格とか、そんなもん関係ねぇ!!!」

 シェンロン 「イフ改さん・・・」

 アルトロン 「甘いな。弟だろうが貴様だろうが、何を言われようと信じているものは変えん。

       俺は親父や兄貴にそう教えられて生きてきたんだ。それを否定されたら、俺はどうなる!?」

 シェンロン 「兄さんは正義が一つしかないと思いこみすぎだよ。正義なんて人それぞれなのに。

       正義が一つだったら争いなんか起きやしないよ・・・」

 イフ改 「シェンロンの言うとおりだな」

 アルトロン 「それを認めたら俺はまたお前に負けることになる。

       同じ相手に続けて負けるぐらいなら、死んだほうがましだ」

 イフ改 「負けじゃねぇよ」

 アルトロン 「どういう事だ?」

 イフ改 「俺は最初に言っただろ、話し合いに来たってな」

 アルトロン 「情けをかけるのか・・・?」

 イフ改 「そう思うなら思えよ。とにかくこれは喧嘩じゃねぇ」

 シェンロン 「もういいだろ、兄さん」

 アルトロン 「・・・・・・わかった、分かったからそこをどけ」

  どくイフ改。

  公園の出口に向かって歩くアルトロン。

 イフ改 「おい、どこに行くんだよ?」

 アルトロン 「貴様がさっき言ったことを確かめに行くだけだ」

 シェンロン 「兄さん無茶だよ。怪我も治ってないんでしょ?行ってなんかあったらどうするのさ」

 アルトロン 「大丈夫だ」

 イフ改 「ホントに強情だな。「大丈夫だ」じゃねぇだろ。怪我治ってないんだ、病院戻ってろ!

      しょうがねえ、シェンロン手ぇ貸せ」

 シェンロン 「いいですけど、どうするんです?」

  懐から縄を取り出す。

 イフ改 「とり抑えるぞ!」

 シェンロン 「は、はい」

 アルトロン 「なにするんだ貴様ら、は、離せ!!」

  どたばたの挙句・・・、

 アルトロン 「何故こんな目に会わねばならんのだ・・・」

 イフ改 「お前が大人しくしてりゃいいのに無茶しようとするからだろ。

      嫌ならシェンロンにおんぶでもしてもらうか?」

 シェンロン 「え、僕が?」

 アルトロン 「そんな恥ずかしい真似できるか!」

 イフ改 「いいじゃねぇか、弟におんぶされるのもいいもんだ」

 シェンロン 「じゃあ、兄さんほら」

 アルトロン 「縄で縛れるよりましか・・・仕方ない、ちゃんとおぶれよ。

       お前をおぶってた俺が逆のことをされるとはな・・・」

 イフ改 「兄弟なんてそんなもんだ」



 アルトロン 「おい、病院に戻ると言う事はあの男もいるんだな?」

 イフ改 「あの男?ああ、ケンプの事か。そりゃあお前にやられたんだ、まだ入院してるぜ。

      まぁあいつの事だからな、お前を見つけたら怪我のこと忘れて飛び掛ってくるんじゃないか?」

 シェンロン 「くれぐれも病院なんかで喧嘩しないでよ、兄さん」

 アルトロン 「それは向こう次第だ」

  ドンッ

 ケンプ 「す、すまない・・・イフ改?」

 イフ改 「ケンプ!?お前なにやってんだ、こんな所で」

 ケンプ 「お前を探しに行くところだったんだ。そうか無事だったんだ・・・

      おい、なんでこの男が一緒なんだ?ガーベラと手を組んだんじゃないのか?どういう事だ?」

 イフ改 「落ち着け、俺たちはこいつを病院に戻しにいく途中だったんだ。事情説明は病院戻ってからにするぞ」

 ケンプ 「ああ・・・」

  ――――ケンプ病室。

 ケンプ 「大体お前たちの事情は分かった・・・そうかアルトロンの弟か」

 シェンロン 「すいません、兄が迷惑かけたようで」

 ケンプ 「おまえが謝る必要はねぇよ。こいつがやったことだ」

 アルトロン 「言っとくが俺は謝らんぞ」

 ケンプ 「んなもん期待してねぇが、負けた分はきっちり返してやる。治ったら覚悟しろ」

 イフ改 「おいおいそんなこと言う為にここ来た訳じゃないだろ。

      で、お前さっきガーベラがどうとか言ってたけど、なんなんだ?」

 ケンプ 「奴がさっきここに来て俺にこの周辺の頭にならないかと持ちかけてきた。

      勿論、俺はそんなものに興味はないと突っぱねた。その時に貴様と手を組んだと言っていたが」

 アルトロン 「確かに俺は奴に話を持ちかけられてここを抜け出した。

       話は貴様と同様、手を組まないかと言って来た。

       その時は了承したがやはり信用できなかったんでな、俺一人でイフ改を探していた」

 イフ改 「あの女なに考えてんだ、全く。おいお前、あいつになんか教えたか?」

 アルトロン 「俺に直接UCをやるように言って来た男の名と写真を渡した。悪いが名前は明かせんな」

 ケンプ 「じゃあ今度はそいつのところに向かったか・・・あいつを止めないと大変なことになるぞ。

      病院に居る訳にもいかないな」

 イフ改 「おいおい、お前まだ治ってないだろうが?じっとしとけ。アルトロンといいお前といい無茶しやがる。

      この事はメッサーラに言っておく。あいつACに知り合いがいるみたいだしな、何とかなるだろ」

 ケンプ 「何とかって・・・」

 イフ改 「いいからお前は安静にしてろ。アルトロン、お前もだ。逃げ出すんじゃねぇぞ」

 アルトロン 「それは分かったが、俺の病室は何処なんだ」

 イフ改 「何処って、ここだ」

 ケンプ&アルトロン 「 な に ! ? 」

 ケンプ 「おい、なんでこの男と同室になってるんだ?」

 イフ改 「ああ、さっき病院ついたときに受付で頼んだんだよ。同じ部屋にしてくれって」

 アルトロン 「貴様、わざとか?」

 イフ改 「いいじゃねぇか、どうせ同じ病院にいるんだ。

      院内のどっかで会って騒がしくなるより、同室にしときゃ慣れるだろ」

 ケンプ&アルトロン 「 な に が だ ! 」

 イフ改 「今日はこれで帰るけど、二人とも静かにしとけよ。おい、シェンロンも行くぞ」

 シェンロン 「え?僕はもうちょっと・・・」

 イフ改 「いいからいいから。じゃ、お二人さん元気でな」

 ケンプ 「お、おいイフ改」

 シェンロン 「いいんですか、あの二人を同室にしちゃって?」

 イフ改 「あいつらも馬鹿じゃねぇし殴り合いなんてしないだろ。

      一応、あいつ俺に理解を示したと思ってるからな、ケンプにも出来るかもしれない」

 シェンロン 「似てるって事ですか?」

 イフ改 「たぶんな」

  病室。

 二人 「おい」

 ケンプ 「なんだ?」

 アルトロン 「貴様のほうこそなんだ?」

 ケンプ 「お前が先に呼んだんだろうが」

 アルトロン 「お前だろ」

 二人 「・・・・・・・・・っち!!」



※4校目『UC学園 対 AC学園 〜裏〜』【4校目分】へ続く。



2005/12/06 00:32:59  >>482氏
2005/12/06 00:36:05  >>483氏
2006/01/05 22:51:02  >>606氏
(クラス分け人◆NamErmCvdU氏)
2006/02/02 22:06:05  >>677氏
(クラス分け人◆NamErmCvdU氏)
2006/02/06 21:12:54  >>687氏
(クラス分け人◆NamErmCvdU氏)
2006/02/10 20:36:00  >>713氏
(クラス分け人◆NamErmCvdU氏)
2006/02/10 22:06:14  >>714氏
2006/02/10 22:21:41  >>716氏
(クラス分け人◆NamErmCvdU氏)
2006/02/11 00:10:47  >>718氏
(クラス分け人◆NamErmCvdU氏)

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