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● ゆけゆけUC学園温泉大作戦 稜線上に幻影は疾る編 ●


 ヅダ 「よし、これを見ろ」

 旧ザク&灰ゲゼ 「うむ?」


  旧ザクが事故の中で死守した地図に見入る3人。

  彼らはなんとかトンネルを抜け、山中に逃げ込んでいた。


 ヅダ 「温泉はこの谷間、俺たちは山をはさんでここ」

 旧ザク&灰ゲゼ 「うむ」

 ヅダ 「道路と線路は山のすそを大きく回って温泉方向に続いている」

 灰ゲゼ 「他に道はなし、か・・・」

 ヅダ 「道はある!」


  ビシィ!っとヅダが地図を指差す。


 ヅダ 「山越えだ!!!」

 灰ゲゼ 「な、なにい?」

 旧ザク 「さ、さすがにそれは・・・」

 ヅダ 「他に道はない。警察から逃れ、温泉にたどり着く。この二つを足で達成するにはな」

 灰ゲゼ 「し、しかし、俺様は素人だぞ?遭難するんじゃ・・・」

 ヅダ 「いや、大丈夫だ。見ろ、この近くだ。山頂方向に一直線に尾根が続いている」

 旧ザク 「お、俺も山にはあまり詳しくないので心配だが・・・」

 ヅダ 「俺に着いてくればいい。この程度の山、ギャンヌでも普段の修行で走っているぞ」

 旧ザク&灰ゲゼ (この兄妹っていったい・・・)

 ヅダ 「ハンニバルのアルプス越え、 佐々成政の針ノ木峠越え、

     かつての名将たちの山越えに賭けた事跡はたくさんある。

     俺たちも山越えによって勝利をつかむのだ!」

 旧ザク&灰ゲゼ 「お、おう・・・」


  2人はなんとなくまだ不安である。


 ヅダ 「近くの沢から尾根に出るぞ。もう時間がない」


  得意な分野になってからヅダは別人のようにイキイキしていた。


 旧ザク 「(しょうがない。やつを信じて賭けよう)」

 灰ゲゼ 「(うーむ・・・不安だ・・・)」

 ヅダ 「そういえば、さっき電車に近づいた時、なにやら水泳部の面々も見えたようだったが・・・」

 旧ザク 「なにー!!!!」

 灰ゲゼ 「あ、そういえば、キャトルさん、いろんな所に声をかけてたな」

 ヅダ 「思うに、今の生活に不満を持つ者で一旦温泉に集まり、

     そこからバラバラに分かれ行くつもりではないのか・・・」

 旧ザク 「バ!バカな!ズゴック君に限ってそんなこと・・・」


  やはりピンポイントだが旧ザク大当たり。


 ヅダ 「それを確かめるためにも俺たちは温泉にたどり着かねばならんのだ」

 旧ザク 「おおよ!行くぞ!灰ゲゼ!ズゴック君、はやまるなよ・・・俺が必ず迎えに行く!」

 灰ゲゼ (ああー・・・点火しちまった・・・もうしょうがねえか・・・)


  灰ゲゼも多数決には勝てないと悟って腰を上げた。

  そして今、UC学園に永く語りつづけられる伝説の山越えがはじまる。

  3人の勘違いはもう誰にも止められない。



2005/12/07 22:20:04  >>492氏

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