MS擬人化で萌えよう まとめサイト(仮)


● 旧ザク、春の兆し ●


  ごそごそごそ

 ズゴック 「え?」

  ごそごそごそごそ

  朝の混んだ電車内、ズゴックは臀部のあたりに突然違和感を感じ戸惑っていた。


  ズゴックの家はUC町の中でも、やや学園から離れた所にある。

  そのため毎朝電車通学しているのだ。

  電車に毎日決まった時間に乗っていると、だいたい乗る車両、座る位置が決まってくるものである。

  いつもズゴックは先頭車両の真ん中のシート、窓寄りに座るのだが、

  この日はその席はこれから遊びに行くらしい盛装したおばさまチームに占められていた。

  そこで、座るのは諦めて立っていたのだが・・・。


 ズゴック (こ、これはまさか痴漢!?いやいや、混んでる電車だもん、きっと私の自意識過剰だよね)


  そう思い直し、ちょっと体をずらし自分がここにいることを相手に知らしめようと試みる。が、しかし・・・、


  ごそごそごそ

 ズゴック (ヒ!つ、ついて来る!?や、やっぱりこの人痴漢!?)


  相手の顔を確かめようとするが、恐怖のあまりズゴックの体はすくんでしまい動けない。


 ズゴック (どうしよう・・・だ、誰か助けを呼ばなきゃ・・・)


  痴漢の手は相手が動けないことを察知したのかますます大胆に動き回ってきた。


 ズゴック (でも怖くて大声なんか出せないヨー・・・)

 ??? 「おい!その手を離せ!!!」

 痴漢 「な、なんだよ・・・」

 ズゴック 「そ、その声は!旧ザクさん!!!」


  安心のあまりズゴックはヘタヘタと座り込んでしまった。


 旧ザク 「お前は!!レスリング部のジ・オか!!」

 痴漢 「ち、違う!!!いや、ジ・オじゃないってことじゃなくて・・・その・・・」

 旧ザク 「ええい!問答無用!おのれそれでもスポーツマンか!食らえ正義の鉄拳」



   ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      。O

 旧ザク (そしてズゴックさんは俺に抱きつき、

       「キャー!うれしい!イカスわ!カッコイイわ!

        空手部に入れてください!いえ、いっそお嫁さんにしてー!!!」

       「ふ、俺は武道家として当然のことをしたまでのこと」

       「ああん!なんて無骨なお方・・・でもそれは私にはあまりにも残酷・・・」

       「もうちょっとだけまってくれたまえ。必ずや全国優勝して君を迎えに行く」

       「私、いつまでも待ってますわ。例えこの身が枯れ果てても!」)


 アレックス 「ねえ・・・主将、大丈夫かな・・・」

 ザク改 「三戦(サンチン)の途中で魂がどっかに飛んでっちまったようだが・・・」

 アレックス 「あ、なんかニヤニヤしだした」

 ザク改 「おい!あんまり見るな。目が合ったら大変だぞ!」


  今朝、たまたまズゴックと同じ電車に乗り合わせてしまったのが悪かったのだろうか。

  それともそんなことを思い出させるような春の日差しが悪かったのだろうか。

  この日、旧ザクの意識が異次元から戻ってくるのは

  更に30分ほどの妄想内遊泳の後だったのであった。



  おまけ

  今回の元ネタ画像 → http://msgijinkamoe.fc2web.com/ga03-x.jpg
  (>>90氏提供。他スレからの転載の為、直リンクは致しません)



2006/03/02 17:49:31  >>100氏
2006/03/02 18:06:54  >>101氏

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