MS擬人化で萌えよう まとめサイト(仮)


● 放課後電波ジャック ●


  ある日の放課後、放送室前の廊下にて。

 Ξ 「さーて。今日も運動に補習にと、頑張ってる生徒の諸君にお経のプレゼントだ」

 メッサー 「相変わらずですね・・・(ボソッ)どうせ、誰も聞いていないのに」

 Ξ 「ん?何か言ったかい?」

 メッサー 「いっ、いいえ!別になんにも!」

 Ξ 「そうかい。さて、と、今日は何を流そうかなーっ(ワクワク)」

 メッサー 「あーあ、本当、どうでもいいことには全力を尽すんだから・・・」

 Ξ 「おーい、メッサー君!」

 メッサー 「一体何ですか?」

 Ξ 「それが、鍵がかかっていて開かないのだよ」

 メッサー 「あたりまえですよ・・・」

 Ξ 「おっかしいなあ・・・いつもならこの小道具で開けられるのに・・・」

 メッサー 「・・・それ、ピッキン・・・ムググ」

 Ξ 「まあまあ、お堅いことは言わないで。それにしても、どうしたんだろうなあ・・・」

 メッサー (日頃のバチがあたったんですよ・・・)



  放送室の鍵が開かず、不満なΞ。その放送室の中では・・・、


 ステイメン 「あのー・・・先生方、こんなことして大丈夫なんですか?」

 ラビアンローズ 「・・・ココはこうね。それで・・・」

 エンジェル・ハイロゥ 「・・・なるほど。コレをああすれば・・・」

 ステイメン 「すいませーん・・・聞いてますかー?」

 ラビアンローズ 「あっ、ゴメンゴメン。ちょっと準備に手間取っちゃって」

 ステイメン 「いや、勝手に放送室借りて・・・それだけじゃなく僕に何か喋れって・・・」

 ラビアンローズ 「大丈夫、元々放課後の放送室なんてロクな使われ方してないわよ。

          例えばお経流す馬鹿とかね」

 ステイメン 「いいんですか、そんなこと言って・・・」

 エンジェル・ハイロゥ 「それに、今の私たちとしては一人の悩みを抱えた生徒を救うことが大事です!」

 ラビアンローズ 「その通り!(ズビシッ!)そのためなら私たち、一肌でも二肌でも脱いであげるから!」

 ステイメン 「いや、確かに出番がないことは悩みですけど・・・(先生達に相談したのは失敗だったかも・・・)」


  ・・・とまあ、こんな風になっているのでした。



 ステイメン 「で、一体何を話せばいいんですか?」

 ラビアンローズ 「そうねえ・・・どうしましょうか?」

 エンジェル・ハイロゥ 「自然体の、ありのままのステイメン君を出せばいいんですよ。

            無理して何か別の真似をしなくても平気です」

 ステイメン 「そうですか?僕、普段なんにもしてないし、あまり面白くないし・・・不安なんですけど」

 エンジェル・ハイロゥ 「大丈夫ですよ、面白くなくても。不安なら不安だ、っていうことを言えばいいんです。

            あなたがありのままの姿で向かえば、あなたに興味を持ってくれる人は必ず現れますよ」

 ステイメン 「そう・・・ですよね。やれるだけやってみます」

 ラビアンローズ 「よし!それじゃマイク準備して!」

 ステイメン 「あれ?僕一人ですか?先生達は?」

 エンジェル・ハイロゥ 「さすがに私たちがステイメン君と喋るとなにかと不都合なので・・・」

 ラビアンローズ 「私たちは裏方ね。ゴメンネ」

 ステイメン 「はあ・・・そうですか・・・」

 ラビアンローズ 「こっちはOKよ。そっちは?」

 ステイメン 「大丈夫です」

 エンジェル・ハイロゥ 「じゃあ、全校に流しますね」

 ステイメン 「(うわー、どうしよう・・・ここまでやってくれた手前、逃げるのは躊躇われるし・・・

       かといって僕の喋りなんて聞いてもらえるのかなあ・・・)

       ・・・アーアー、マイクテスト、マイクテスト。本日は晴天なり。只今マイクのテスト中・・・」



 ラビアンローズ 「それじゃ本番5秒前!3・・・2・・・1!」

 ステイメン 「(き、来た!)ど、どうも・・・皆さん初めまして。

       UC学園高等部、1年A組、ステイメンです。宜しくお願いします!

       えーと、何で今僕がこんなことをしているかというと・・・

       その、僕あまり目立ったことがないんです。(泣)

       で、なんとかして今のままから殻を破りたいと思いまして・・・とある人たちに相談したんです。

       そしたら、なぜだかこんなところに・・・でも、これもまた新しいきっかけになるかもしれません。

       至らない点があると思いますが、暖かい目で見守って下さいね。

       挨拶も終えたところでこの辺で一曲聞いてもらいましょう。『THE WINNER』です、どうぞ!」


 ラビアンローズ 「出だしは上々ね。あとは、変なことがおこらないといいけど・・・」

 エンジェル・ハイロゥ 「神にお祈りしましょうか?」

 ラビアンローズ 「まだ早いわよ。大丈夫、彼ならできるはずだわ」


  放送室近くの廊下。


 メッサー 「わ、わ!何か始まりましたよ!」

 Ξ 「こういうのが高校デビュー、ってヤツかな・・・」

 メッサー 「何のんきなこと言ってるんですか!」

 Ξ 「まあ、落ち着きたまえ。僕の優雅な放課後ライフを邪魔したんだ、きっちり返させてもらうよ・・・フフフ」

 メッサー (なんか嫌な予感・・・)

 Ξ 「メッサー君、放送室の鍵を借りてきてくれ。・・・これより、放送室のっとり作戦を実行する!」



 ステイメン 「・・・えーと、それで今日の放送なんですけど、自分もいきなりこの場で喋ってる感じで、

       正直何をやればいいかわからないんですよね。どうしましょうか・・・」

 ラビアンローズ 「ステイメン君、大丈夫よ!」

 エンジェル・ハイロゥ 「幸い、ステイメン君のような悩める子羊がたくさんいます。

            あなたは、彼等の悩みに答えてあげてください」


 ステイメン 「あ・・・ハイ。えっと、とりあえずお葉書が来ているようです。

       (パラ)・・・これは、匿名希望の方から。

       『突然のお便り失礼します。僕には少し気になることがあります、それは自分の影が薄いことです。

       実は最近、気になる人がいます。でも、彼女が僕に気が付いていてくれているか・・・。

       どうすればいいでしょうか?』

       って、しょっぱなからなかなか重い質問な気がするんですけど・・・これに答えろ、と?

       うーん、結局自分が相手に気が付いてもらえるようにしないといけないんじゃないかな。

       例えば・・・彼女が何か委員会とかの仕事をしてたら手伝ってみるのもいいんじゃないかな。

       次、行ってみましょう・・・アレ?」

 Ξ 「フフフ・・・先生方にはちょっとお休み頂いたよ」

 ラビアンローズ 「モガモガ!(ちょっと!これ取って!)」

 エンジェル・ハイロゥ 「ムググ(ああ・・・神よ、私に力を・・・)」

 メッサー (あーあ、しーらないっと・・・)



 Ξ 「さあ、君の出番はこれで終りだ。おとなしく立ち去りたまえ」

 ステイメン 「・・・・・・」

 Ξ 「どうした?ボーッとツッ立って。

     こちらにはやらなければいけないことがあるんだ」

 メッサー 「・・・どうせロクでもないことなのに・・・(ボソッ)」

 ステイメン 「・・・あのー・・・どちら様でしょうか?」

 Ξ 「へ?」


  『マフティー』と言えども所詮は影の組織。

  知らない人にはまったく知られていないのだ。


 ステイメン 「あれ?もしかしてゲストの方ですか?

       もしかして、飛び入りで来てくれたんですね!」

 メッサー 「ええーっ!?」


  そんな知らない人(ステイメン)には、彼らマフティーの面々が

  『この放送を面白くするよう、先生方が事前に呼んでおいたゲスト』

  としか思えなかったのである。


 ステイメン 「(さすが先生達。まさか白スナさんみたいにゲストを呼んでいたなんて・・・)

       えーと、ちょっと準備に手間がかかっちゃってるみたいで・・・

       その間、『哀・戦士』を聞きながらお待ち下さい〜!」

 Ξ 「どうなってんだ、一体・・・」

 メッサー 「ああ〜何で全校に恥を晒すことに・・・

       私は悪くない、私は悪くな〜い!」



  (曲O.A.中)

 ラビアンローズ 「・・・ぷはぁ。あーもう、いきなりこれだもの、驚いたわよ」

 エンジェル・ハイロゥ 「感謝します、ステイメン君。

            この放送後、ご奉仕して差し上げますので・・・」

 ステイメン 「感謝するのはこっちですよ、先生。

       まさか、盛り上げるためにちゃんとゲストを呼んでくださるなんて・・・

       あ、もう曲が終わっちゃうので行きますね」

 ラビアンローズ 「・・・・・・ハァ?」

 エンジェル・ハイロゥ 「ステイメン君、あなたはまさかあの悪漢達と話し合おうと・・・

            ああ、神様。また一人、私の理想を理解してくれる人が現れたことを感謝します・・・」

 ラビアンローズ 「いや、ちょっと違うような・・・」


 ステイメン 「それじゃみんな、放送を聞いてくれている皆に改めて自己紹介宜しく!」

 Ξ 「え・・・?あ、私はΞガンダムだ、ヨロシク。

    隣にいるのが・・・」

 メッサー 「彼のアシスタントやってます、メッサーです。

       認めたくないですけど・・・」

 ステイメン 「ってな訳でですね、今日ココにΞさん、メッサーさんをお呼びしたわけですけど、

       二人とも今日は何か目的がおアリで?」

 Ξ 「ああ・・・確かにあったのだが・・・なんだかそれも意味が無くなったというか・・・」

 メッサー 「私はタダ、彼についていっただけで・・・」

 ステイメン 「ほうほう。でも、ココに来てくれて感謝しますよ。

       正直、一人だと話しづらくて・・・」

 Ξ 「そ、そうか。それはよかったな」

 ステイメン 「本当、助かります。あ、そういえばさっきからメッサーさんは話しませんけど?」

 メッサー 「あっ、そっそれは、ワタシ、あまりこういう場に慣れてなくて・・・

       というか、なんで話さなきゃいけないのか、まだ現状が飲み込めないというか・・・」

 Ξ 「普段、我々は日陰者だからな。

     今日も、そのつもりだったのだが…いつの間にかこうして表に出ている」

 ステイメン 「そうなんですかー。この学園も色々と深いですね・・・」

 Ξ 「うむ。せっかく表に出てしまった以上、我々の存在をアピールしないと」

 メッサー 「な、何を言ってるんですか!?目立っちゃダメですよ!」

 Ξ 「そうかな?最近、我々と似ている活動をしている不届きな輩がいると聞いてから、

    少し黙っていられないのは事実さ」

 ステイメン 「そういえば、さっきから『活動』と言ってますが、何かの部の人たちですか?」

 Ξ 「厳密には違うね。実は僕ら・・・・・・」



 Ξ 「実は、僕ら・・・この学校に不満を持っていてね」

 メッサー 「・・・アチャー・・・」

 ステイメン 「へえ、珍しいですねー。僕は満足してますけど、どこが不満なんですか?」

 Ξ 「会長さ」

 ステイメン 「赤ゲルググさんですか?学園思いの良い人ですけど。

       まあ、そこはΞさんなりに納得がいかないのでしょうか?」

 Ξ 「まあ、そんなところさ」

 ステイメン 「メッサーさんは?あなたもΞさんと一緒で?」

 メッサー 「い、いや。ワタシは別に不満とかはないけど・・・

       彼がワタシを連れ回して色々とやるもんで・・・」

 ステイメン 「主にどんな活動を」

 Ξ 「本来ならこの放送室をのっとってゲンナリした気分になれるアレやコレやを流したり、

    どうでもいいものに活動費を要求して先生方を困らせてみたりということを秘密裏に行っている」

 メッサー 「言っちゃってるじゃん・・・」

 ステイメン 「ど、独特ですね・・・それと生徒会長とはどんな関係で?」

 Ξ 「・・・・・・」

 ステイメン 「どうしました?」

 Ξ 「・・・メッサー君」

 メッサー 「?」

 Ξ 「君は今まで我々のしたことから何かの意義を感じたかい?」

 メッサー 「いや、あまり・・・あ、『メイドが好きなのかなあ』、とかですかねえ・・・」

 Ξ 「そうだろう。振り返ってみると特に意味はなかったからな。

    それと、私はメイド好きとかは関係無い。むしろそういう服を着てうろたえる君を見るのは楽しかったがな」

 メッサー 「ブッ!(お茶を吹く音)・・・ゴホゴホ!」

 ステイメン 「あっ、大丈夫ですか!?」

 Ξ 「どうした?まさかノリノリでコスプレをしていたとか?」

 メッサー 「ば、バカー!違いますよ!」

 ステイメン 「えっ、コスプレをなさるんですか?」

 メッサー 「しません!ワタシ帰らせてもらいます!

       ああー、もう恥ずかしいー!」

  タッタッタッタッ・・・

 Ξ 「待ってくれ!まだ今日の目的が・・・」

 ステイメン 「ああー、いきなりやってきてハヤテのように去っていきましたね・・・

       ゲストのΞガンダムさんとメッサーさんでした。

       さて、そろそろ時間です。ここまでのお相手は私、ステイメンでした。さようなら!」



  放送室。

 ラビアンローズ 「お疲れ様!スッゴク良かったわよ!」

 エンジェル・ハイロゥ 「一時はどうなるかと思いましたが・・・」

 ステイメン 「先生、今日は本当にありがとうございます。

       今日やってわかったんですけど、やっぱこういうのは向いてないですね」

 ラビアンローズ 「あれれ?せっかく第二回、第三回も用意してたのに」

 ステイメン 「スイマセン。僕自身、白スナさんに憧れてた所もあったから挑戦してみましたけど、

       ぶっつけ本番じゃあ駄目ですね。

       多分、白スナさん達も僕らの知らないところで努力しているんだろうなあ、

       ってのがわかっただけでもいい経験でしたよ」

 ラビアンローズ 「まあ、こっちも強引に誘っちゃったし、もう無理強いはしないわ」

 エンジェル・ハイロゥ 「今日の経験、きっと次に活かせるはずですよ」

 ラビアンローズ 「最後に。貴方の周りには貴方と同じような人がいるわよね?」

 ステイメン 「ガンダム君ですか?」

 ラビアンローズ 「そう。今まで、避けてきたでしょ?」

 ステイメン 「確かに。同族嫌悪ってやつですかね?」

 ラビアンローズ 「貴方に近い、ってことはそれだけ貴方の苦労もわかってくれるし、

          また貴方も彼の気にしていることとかがわかると思うの。

          そういう、心と心がわかる友達って大切よ」

 エンジェル・ハイロゥ 「ええ。お互いがお互いの弱さを知り、補うことができる、

            そんな素敵な人とはそうそう出会えません。

            でも、あなたにはそれができる。

            できなかったとしても『やってみる』という心があるなら、きっと多くの人と触れ合えますよ」

 ラビアンローズ 「ま、結局目立つ、目立たないはコネ・・・というより付き合いよね。

          どんな形でも良い、とにかく出たいんなら幅広く付き合えば何かに引っ掛かるし、

          選り好んでたらチャンスを逃すだけなんだから」

 ステイメン 「そんな・・・そこまで考えてくれたんですね!」

 ラビアンローズ 「ごめんなさい、最初はそうじゃなかったわ。

          でも、こうして貴方が人前に出る自身を持ってくれたなら、そういうこともできる、ってことよ」

 ステイメン 「なるほど・・・いや、本当にありがとうございます!それじゃ、僕はこれで!」


  この後、ステイメンは何かの殻を破ったようかのようにいろんな人と仲良くなったとか。


  一方数日後、2‐Cにて。

 アッガイ 「メッサーさん・・・オハヨ」

 メッサー 「あら、アッガイさん、おはようございます(アッガイさんが話しかけてくるなんて、珍しい)」

 アッガイ 「・・・・・・コレ」

 メッサー 「ん、なあに?」

  『来る○月☆日、メイドさん同人誌販売会&メイドコスプレ撮影会を□△ホールにて開催・・・』

 メッサー 「えっ・・・コレって・・・」

 アッガイ 「・・・」

  タッタッタッ

  クルッ

 アッガイ 「・・・きっと、似合うはずだから・・・・・・」

 メッサー 「えっ、いや、その・・・」

 ペーネロペー 「どうした?またΞのバカが・・・ってこれは?」

 メッサー 「い、いや、別に!」

 ペーネロペー 「(マジマジ)・・・別にワタシは何とも思わないけどさ

         あのバカには感化されない方が良いと思うよ。

         ま、好きなら好きって胸張ってさ、堂々としてりゃいいじゃん!」

 メッサー 「うぅ・・・何でこんな目に・・・」

  ガンバレ、メッサー。また次があるさ!(多分)


  これは余談ではあるが、

  この後あまり出番の無いキャラ達が

  放課後に放送室へと吸い込まれるようになったとか、ならなかったとか・・・。


  おしまい。



2006/04/07 23:26:38  >>236氏
2006/04/09 00:15:25  >>238氏
2006/04/09 01:04:06  >>240氏
2006/04/15 00:22:24  >>245氏
2006/04/16 00:01:01  >>248氏
2006/04/22 19:20:48  >>270氏
2006/05/01 22:39:11  >>275氏
2006/05/01 23:05:00  >>276氏
2006/05/04 00:57:03  >>280氏

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