MS擬人化で萌えよう まとめサイト(仮)


● 愛のマッサージ ●


 ラビアンローズ 「だめだわ・・・まったく人が集まらない・・・」


  愛の奉仕隊は行き詰まっていた。

  なにしろまったく生徒が集まらないのだ。

  今までの活動はただ一度、

  顔に“ぬ”の文字のある不思議な男性がよく寝れるように添い寝しただけ・・・。

  しかも、参加者は教師二人だけであった。


 エンジェル・ハイロゥ 「こうしてはどうでしょう?

            何か奉仕活動がてら技能を身につけられるような特典をつけるとか」

 ラビアンローズ 「それだわ!先生!それです!」

 エンジェル・ハイロゥ 「でも、どんなのがいいかしら?」

 ラビアンローズ 「やっぱり、何か人を癒す技能がいいですよね」

 エンジェル・ハイロゥ 「そうですね・・・あ!あれがあるじゃないですか!」

 ラビアンローズ 「あれ?」

 エンジェル・ハイロゥ 「先生の得意な“あれ”ですわ」

 ラビアンローズ 「あ!なるほど。“あれ”ですか」


  ここで説明しておこう。

  ラビアンローズ先生がなぜ校内きっての癒し系と言われるのかを。

  彼女の献身的な態度、柔らかな物腰から来る印象はもちろん。

  更に彼女は学生から教師まで癒さずには置かないマッサージの絶技を身につけていたのだ。

  人呼んで“神の手”!

  UC学園の養護室はその“神の手”を求めてくる人々でいつもにぎわっているのである。


 エンジェル・ハイロゥ 「先生のマッサージなら、きっと子供たちも興味を持ってくれますわぁ」

 ラビアンローズ 「そうかしら?そうならいいけど・・・」

 エンジェル・ハイロゥ 「奉仕隊の趣旨にもぴったりですし、それでいきましょう」

 ラビアンローズ 「うふ。実は私、ちょっと生徒に技を引き継いでもらいたい気持ちもあったんですよ」

 エンジェル・ハイロゥ 「きっと先生の技も心も受け継いでくれますよ」

 ラビアンローズ 「先生!」


  感極まったラビアンローズ先生が、

  はし!っといつも通りラビアンローズ先生がエンジェル・ハイロゥ先生の手を握る。


 エンジェル・ハイロゥ 「わたくしたち、一緒に頑張っていきましょうねぇ」


  さっそく計画は実行に移され、愛の奉仕隊・マッサージ講習会の告知が張り出されたのであった。

  そして放課後。講習会会場、養護室。


 グフカス 「・・・・・・・・・・・・・・・」

 エンジェル・ハイロゥ 「まあ!あなた講習希望者ね!?」

 グフカス 「(こくり)」

 ラビアンローズ 「ああ!ついに子供が反応してくれた!」

 エンジェル・ハイロゥ 「あなた、剣道部のグフカスタムさんですわね?武門の家柄と聞いていましたけれど、

            どうしてマッサージを覚える気になったのか聞いていいですか?」

 グフカス 「・・・・・・・・・活殺自在は武家の目指すべき境地だから・・・」

 ラビアンローズ 「な、なんか期待してたのと違う動機だけど、まあいいわ。ビシバシ教え込むわよ!」

 グフカス 「・・・・・・・・・望む所」

 ラビアンローズ 「これからの予定としては、必要な知識を勉強しながら、

          実技実習にもどんどん出て行こうと思ってるの」

 グフカス 「・・・・・・・・・承知」

 ラビアンローズ 「今日は疲労回復のマッサージを勉強するわよ。

          それが終わったらさっそく実技実習。いいかしら?」

 グフカス 「・・・・・・・・・もちろん」

 エンジェル・ハイロゥ 「じゃあわたくしは出かける準備しておきますわ。がんばってね、グフカスタムさん」

 グフカス 「(こくり)」


  こうしてグフカスのマッサージ修行は始まったのだった。



  そして2時間後・・・。


 ラビアンローズ 「さて、初日の勉強はこれくらいにしましょうか」

 グフカス 「・・・ありがとうございました」


  深々と頭を下げるグフカスの態度は、さすがに武道家らしく礼儀正しく清々しい。


 エンジェル・ハイロゥ 「終わりまして?じゃあ先方はオッケーだそうですから、すぐに出かけましょうか?」

 ラビアンローズ 「そうですか、よかった。行きますよ、グフカスタムさん」

 グフカス 「・・・・・・・・・どこへ?」

 ラビアンローズ 「この間私たちでうかがった方なんですけど、

          グフカスタムさんの話をしたらぜひつれてらっしゃいって」

 エンジェル・ハイロゥ 「忙しい人で疲れも溜まってると思うから、今日の実習には好都合ですわ」

 グフカス 「・・・・・・・・・わかった。真剣勝負のつもりで頑張る」

 ラビアンローズ 「ま、まあ最初なんだから気楽に、ね?」


  数十分後、一行は目的地に到達した。

  その目的の家はUC学園から自動車でしばし走った住宅街にあった。

  ピンポーン、チャイムを鳴らしてラビアンローズ先生が声をかける。


 ラビアンローズ 「毎度〜。愛の奉仕隊で〜す」

 エンジェル・ハイロゥ 「そ、その“毎度〜”ってのはちょっとどうかしら・・・;」

 ラビアンローズ 「あら、だめでした?」

 ??? 「はーい」


  ガチャリと扉をあけ、目的の人物と思しき男性が出てきた。

  顔の中央に大きく“ぬ”という文字がある。


 ぬ 「ああ!いらっしゃい!待ってましたよ」

 グフカス 「・・・・・・・・・その前にちょっといいか(ドキドキドキ)」

 ぬ 「ん?何か?」

 グフカス 「・・・その・・・貴殿は人間…なんでしょうな?(ドキドキドキ)」

 ぬ 「いやだなぁ。人間に決まってるじゃありませんかwどっからどう見ても人間でしょう?」

 グフカス 「・・・いや、それならよいのだ。失礼した(てっきりのっぺらぼうの親戚か何かかと思った・・・)」

 ラビアンローズ 「(コラ!グフカスタムさん、失礼ですよ)」

 エンジェル・ハイロゥ 「(たとえどのような姿でも神の作り給いし尊い存在なのですよ)」

 グフカス 「(・・・わたしも何とか我慢して聞かずに済まそうとは思ったのだが・・・

       耐えられなかった・・・わたしは未熟だ)」

 ぬ 「まあ玄関先ではなんですから、とりあえず中にどうぞ」


  聞かれた当人は意に介してない様子で一行を中に招じ入れた。

  本当に意に介してないかどうかは表情がよくわからないので何とも判断しがたい。


 ぬ 「それで、今日はこちらのグフカスタムさんのマッサージの実習ですって?」

 ラビアンローズ 「ぶしつけなお願いで申し訳ありませんが、よろしくお願いします」

 ぬ 「いえいえとんでもない。大歓迎ですよ」

 グフカス 「・・・・・・・・・さっそくだが、失礼してやらせていただいてよろしいか?」

 ぬ 「ええ、もちろん。どうしたらいいですか?」

 グフカス 「・・・・・・・・・ここに、こう・・・うつ伏せに」

 ぬ 「これでいいですか?じゃあよろしくお願いします」

 グフカス 「では参る・・・」



  うつぶせに寝たぬ氏の背中にグフカスの指があてがわれた。そして次の瞬間・・・、


 グフカス 「ぬええええええい!!!!」


  気合と共にグフカスの親指が付け根近くまでぬ氏の背筋にめり込んだ。


 ぬ 「(!!!!!!!!)・・・こ、これはなかなか効く・・・・・・・・・・・・・・・」

 ラビアンローズ 「ちょ、ちょっと強いんじゃない?グフカスタムさん。ぬさん、強かったら言ってくださいね?」

 ぬ 「いやいや、大丈夫ですよ。よく効くなぁ(脂汗)」

 グフカス 「でやああああああ!!!!!」

 ぬ 「(!!!!!!!!)・・・おおおお、体の芯まで響くようだ」

 グフカス 「とおおおおおやあああ!!!」

  ・・・・・・・・・・・・・・・

  ・・・・・・・・・

  ・・・

  数十分後、一行は満ち足りた気持ちでぬ氏宅を後にした。

 ラビアンローズ 「初めてのマッサージであんなに気持よさそうに眠らせちゃうなんて、グフカスタムさん才能あるわ」

 エンジェル・ハイロゥ 「先生の教え方もよかったんですわ、きっと」

 グフカス 「・・・・・・・・・目がさめたとき、少しは疲れが取れてくれているとよいが・・・」


  実際のところ、

  あたかもケンシロウに秘孔を突き続けられるような激痛の果てに失神した

  ぬ氏の疲労が取れていたかどうかは、定かではない



2006/05/17 16:23:39  >>307氏
2006/05/17 16:25:59  >>308氏
2006/05/17 16:27:21  >>309氏

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