MS擬人化で萌えよう まとめサイト(仮)


● ザク家の食卓 ●


 マツナガザク 「ただいま」

 RD-4 「あ、マツナガ兄さんお帰りなさい」

 マツナガザク 「ん?今日も来ているのか、バーザムとドライセン嬢」

 バーザム 「あ、おじゃましてまーす」

 ドライセン 「・・・やはりこう何回も来ていたら迷惑ですか?」

 RD-4 「そ、そんなことないですよ!私は嬉しいです!」

  そう言ってうつむくドライセンにRD‐4があわてて答える。

  今、俺とドライセンはザクの家にお邪魔している。

  今日親が出かけてていないということをザクに話したら『じゃあ今日家に泊まってけよ』と言われたのだ。

  食事代と宿泊代といって親がくれた晩飯代を奪われたけど。

  その仕返しといっては何だが風紀委員の会議のあとにドライセンも誘ってやったら

  『い、いいのか?』と柄にも無く喜んでいた。

  昔は男嫌いだったこいつも今やすっかり恋する乙女だ。・・・愛情表現は暴力的だが。

 マツナガザク 「RD‐4、今日のご飯は?」

 RD-4 「コロッケですよ。マツナガ兄さん、上に行って高機動君とガイア兄さん呼んできてくれませんか?」

 マツナガザク 「ああ、わかった」

 ドライセン 「もうすぐ出来るのか・・・RD‐4、盛り付けくらいは手伝わせてくれ」

 RD-4 「え?いいですよ、そんなの」

 バーザム 「気にするなってRD‐4。俺も手伝うぜ」

  ドライセンに続いて俺も台所に向かう。ま、せっかく作ってもらってるんだからな。

  ドライセン一人に盛り付けをやらせたら怖ろしいことになるし。


 全員 「「「「「「「「「いただきます」」」」」」」」」

  ご飯の前に全員で『いただきます』というのがザク家のしきたりだ。

  食卓にいる九人・・・俺、ドライセン、ザク、ガイア、マツナガ、ライデン、

  F2にRD‐4と高機動(以上敬称略)がいっせいに言うとなかなか迫力がある。

 バーザム 「そういやよ(モグモグ)親父さんと叔父さん、今日はいないのか?」

 ドライセン 「口の中に物を入れてしゃべるな」

 ライデンザク 「ああ。親父はともかく、叔父貴は接待飲み会だってよ」

 高機動ザク 「じゃあ、RD‐4はどうするの?」

 RD-4 「義父さんはここで泊まっていけって」

 高機動ザク 「そうなの?」

 ガイアザク 「いやに嬉しそうだな」

 高機動ザク 「え?そ、そう?」

 ザクUF 「(キュピ−ン)もしや・・・」

 高機動ザク 「い、いやそんなんじゃないよ!いや、RD‐4がいてくれる朝はご飯おいしいからさ」

 ザクUF2 「いてくれる朝って表現が何かな・・・」

 バーザム 「卑猥だよな(モグモグ)」

 ザクUF 「ああ、卑猥だよな」

 ライデンザク 「卑猥だ」

 ガイアザク 「うむ、卑猥だな」

 マツナガザク 「お前らその単語を連呼するな。飯が不味くなる」

 RD-4 「あの、『ひわい』ってどういう意味ですか?」

 ドライセン 「・・・知らないほうがいい」

  この家の夕食は毎日こんな感じで賑やかだ。



 バーザム 「はー食った食った。ごめんな、おかわりまでしちゃってよ」

 ザクUF 「食いすぎだおまいは」

 RD-4 「いえ、いいですよ。おいしく食べてくれるのは嬉しいですし」

 ドライセン 「やはりRD‐4のご飯はおいしいな・・・私なんか全然・・・」

 RD-4 「いえ!ドライセン先輩も料理の腕、上達してますよ。そうですよね、F兄さん」

 ザクUF 「え?」

 ライデンザク 「ああ、そうだよな、F」

 高機動ザク 「おいしくなったよね、ねえ、F兄ちゃん」

 ガイアザク 「どうなんだ、F」

  おお、四連携。いきなり話を振られて戸惑うザクに次々と他の家族がたたみかける。

  わずかなチャンスを見逃さない完璧な連携だ。たぶん連携率200%は超えただろう。

 ザクUF 「ま・・・まあ前よりはマシになったけど、な」

 ドライセン 「!!」

 ザクUF 「ごへぁ!」

  ・・・ドライセンの必殺技、照れ隠しバックナックルがザクの腹部に直撃だ。

  腰のひねりと拳が当たる直前に利かせる手首のスナップは絶大な破壊力を秘めている。

  ・・・て食後に腹部はまずくねえか?

 ドライセン 「(ハッ)す、すまん!」

 ザクUF 「やば・・・リバースが・・・テイルズオブリバースが・・・」

 ガイアザク 「やめろ!こんな所でんな汚い真似すんな!」

 ライデンザク 「と、とりあえずリバースならトイレでしてこい!」

 ザクUF 「りょ、了解・・・」

  ザクがおぼつかない足取りでトイレに向かった。そしてドライセンがポツリと呟く。

 ドライセン 「駄目だな、私は・・・せっかく褒めてもらったのにあんな目に遭わせてしまって・・・いっつもだ。

       嬉しいのに傷つけてしまう・・・やはり私はここに来ないほうが」

 ザクUF 「いや・・・大丈夫だ・・・」

 ドライセン 「!ザク!?」

 バーザム 「おい、腹大丈夫か?」

 ザクUF 「大丈夫だ、すまねえバーザム。

       ドライセン、途中からしか話聞いてないけどよ、ここにこないほうがいい、なんて事はねえ。

       うちの家族な、人数は多いけど女はRD‐4しかいなかったんだ。

       やっぱり女一人ってのは寂しいらしくて、姉妹とかを見るといつも羨ましそうだった」

 RD-4 「F兄さん・・・」

 ザクUF 「で、お前がこの家に来るようになってRD‐4の奴、とても嬉しそうだったんだよ。

       姉が出来た感じなんだろうな。偶然とはいえ俺がお前をこの家に連れてきた事に感謝さえしてた。

       だからよ、RD‐4のためにこれからもこの家に時々でいいから来てくれよ、頼むからよ」

 ドライセン 「しかし、私がここに来たらお前が傷つく事に」

 ザクUF 「大丈夫だ、覗きで捕まったときの制裁とかでこういうのは慣れてる」

 ドライセン 「ザクUF・・・」

 RD-4 「わ、私からもお願いします!」

  急にRD‐4が喋り出した。

 RD-4 「F兄さんの言った通りです。先輩が来てくれて嬉しかった。

       綺麗で、大人っぽくて・・・昔から夢見てたお姉ちゃんがいるみたいだった。

       ・・・私の身勝手かもしれない。でも先輩にこの家にいてほしい!

       私のお姉ちゃんでいてほしい!・・・駄目、ですか?」

 高機動ザク 「僕からもお願いします。RD‐4のために」

 マツナガザク 「ああ、私からもお願いする」

 ガイアザク 「綺麗な女子高生が毎日のように来てくれるなんて、夢のようだからな」

 ザクUF2 「ドライセン先輩、お願いします!」

  RD‐4に続いて他の家族も次々とドライセンに頼み込む・・・。

 ドライセン 「・・・こんな私でいいのか?」

 RD-4 「駄目なはずありません!」

  RD‐4がすばやく返答し、微笑んだ。

 ドライセン 「・・・ありがとう。私も、この家が好きだ。だから、これからもお邪魔していいか?」

 ザク兄弟一同 「「「「「「「もちろん」」」」」」」

  全員が綺麗にハモった。・・・本当にいい家族だな、この家族は。俺ん家なんかより、ずっと。



 ザクUF 「ぐえ・・・」

 バーザム 「ん、どうしたザク」

 ザクUF 「や、やっぱりまたリバースが・・・やべ」

  またトイレに駆け込んだ。さっきまで珍しくカッコよかったのが台無しだ。

 高機動ザク 「は〜あ、最後で締まんないね、ザク兄ちゃん」

 ドライセン 「・・・でも、格好良かった・・・あ、RD‐4、食器洗うの手伝うぞ」

 RD-4 「いえ、大丈夫ですって」

 ドライセン 「姉として、手伝わせてくれ」

 RD-4 「先輩・・・でも、これくらい一人で出来ます。

       その代わりと言ったらあれですけど、風呂場洗ってお湯を入れておいてくれませんか?」

 ドライセン 「わかった」

  そう言ってドライセンが部屋から出て行った瞬間、男たちの目が変わった。

 ガイアザク 「予想外の展開だったけど、いい感じだ」

 ザクUF2 「ドライセン先輩の目を見た?ありゃあF兄ちゃんに惚れ直した、って目だったよ」

 高機動ザク 「RD‐4のためにも、『Another flowerをこの手に』作戦、成功させないとな」

 ライデンザク 「くそっ、ドライセンちゃんがFの奴に惚れてさえいなけりゃ俺が狙ってたのによ」

 マツナガザク 「ライデン、お前には無理だ」

 ライデンザク 「けっ」

  『Another flowerをこの手に』作戦が何なのかは知らないけど・・・内容は簡単に想像がつくな。

  ドライセンの恋はザク家から十分なバックアップを受けてるみたいだ。お節介とも言えるけど。

 ザクUF 「うええ・・・」

 バーザム 「あ、戻ってきた」

 ライデンザク 「水音がしたということは、リバースか?」

 ザクUF 「もう、ジアビスって感じだよ」

 ガイアザク 「どんな感じだ?」

 ザクUF 「・・・聞くな。そういや、風呂入れるのか?」

 ザクUF2 「今ドライセンせんぱ・・・」

 ガイアザク 「ああ、もう沸いてるぞ。入っていいぞ」

 ザクUF 「・・・本当か?」

  F2の口を塞いだガイアが答える。流石に怪しいと思ったのかザクが怪訝そうな顔をする。

 ガイアザク 「本当本当。さっき殴られた傷も痛むだろ?早く入ってこいよ」

 ザクUF 「ああ、んじゃ入らせてもらうぜ」

  騙された哀れなザクは風呂場に向かう。・・・そういうお節介がむしろ逆効果だって気づいてないのか?

  しばらくの後、風呂場からドライセンの叫び声とザクが吹っ飛ばされる音が聞こえる。

  こうしてザク家の夜は更けていくのだった。



2006/06/01 21:04:56  >>359氏
2006/06/01 21:06:32  >>360氏
2006/06/01 21:11:41  >>361氏

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