MS擬人化で萌えよう まとめサイト(仮)


● シンデレラを迎えるのは誰か ●


  ここはUC商店街。

  揺り篭から墓石まで・・・とまでは行かないが、大抵の物はそこに揃う古き時代よりある商店街だ。

  そこに不釣合いな黒ベンツが一台、商店街の中をゆっくりと進んでいた・・・。


 RD-4 「えっと、今日のおかずは・・・ハンバーグのデミグラがけにしよっか」

 肉屋のおっさん 「お、RD‐4ちゃん、今日もお手伝いかい?高機動君も」

 高機動ザク 「え、ええまあ」

  学校の帰り、我がザク家の厨房を握っているRD‐4による夕食の買い物である。

  高機動も荷物持ちに付いて来ている。


  黒ベンツの中。

 ゲルググD 「・・・彼女は何をしてるんだい?」

 ザクストーカー 「多分、家の手伝いだと思いますが」

 ゲルググD 「家の手伝い!?あんな年頃の娘が!?

         ファーストフードに寄ったり、カラオケに友達と行ったり、ゲーセンに寄ったり、

         そんな事をせずに家の手伝いだと!?」

 ザクストーカー 「そうみたいですな」

 ゲルググD 「ああ、なんと健気な・・・きっと家の者に扱き使われているに違いない」

 ザクストーカー 「ええ、調べてみたところ彼女はあの家の実子ではなく養子だそうです」

 ゲルググD 「やはり!ああ、まさかこの現代社会に悲劇のシンデレラが実在しようとは・・・なんと不憫な」


 RD-4 「高機動くん、ほんとにそんなに荷物持ってもらっちゃって大丈夫?」

 高機動ザク 「平気平気。全然余裕だって」


 ザクストーカー 「隣に居る高機動という男子も居候らしいですが」

 ゲルググD 「んなことぁどうでもいい。それより、彼女をどうやって救い出すかが問題だ」

 ザクストーカー 「はぁ」


 RD-4 「ザク兄さんはドライセン先輩とデートかぁ・・・バーザム先輩達も一緒なんだよね?」

 高機動ザク 「う、うん」

 RD-4 「私もコマカス様と・・・ううん、いいの。あの方はヒーローだから私のことなんて見てくれてないよね・・・」

 高機動ザク 「('・ω・`) RD‐4・・・」

 RD-4 「こないだすっごい夢見ちゃったの」

 高機動ザク 「夢?」

 RD-4 「悪の怪人が私を攫おうとして、それをコマカス様が助けてくれる夢」

 高機動ザク 「(;゜Д) え?」

 RD-4 「でも結局私その怪人に攫われちゃって、空にあるお城に閉じ込めれられちゃうの」

 高機動ザク 「!!!!!!」(続きがあったのか!?)

 RD-4 「近頃ずっとそんな夢ばかり見てるの・・・」

 高機動ザク 「(・Д・;) そ、そうなんだ・・・」

 RD-4 「でも、きっとコマカス様が助けに来てくれると思うの!それが楽しみだから怖い夢でも・・・」

 高機動ザク 「・・・RD‐4」

 RD-4 「ご、ゴメンね変な話しちゃって!あ、それとこのことコマカス様に話さないよね・・・?」

 高機動ザク 「は、話さない話さない!!」

 RD-4 「ありがとう。あ、早く帰らないと夕飯の支度遅れちゃう!」

 高機動ザク 「そ、そうだね、急ごっか!」


 ゲルググD 「そうだ!いい事を思いついたぞ!名づけて『シンデレラ・サプライズ』だ!」

 ザクストーカー 「はぁ」

 ゲルググD 「早速準備に取り掛かるぞ、ストーカー!」

 ザクストーカー 「うぃっす」



  説明しよう!『シンデレラ・サプライズ』とは、

  シンデレラのような不幸な娘を王子様である私が助けようという算段である!!


 ザクストーカー 「・・・で、具体的にどうやって?パーティーでも開くんですか?」

 ゲルググD 「何を言っているストーカー、それでは関係の無い婦女子まで僕の虜にしてしまうではないか」

 ザクストーカー 「・・・・・・じゃあ一体どうするんで」

 ゲルググD 「ストーカー、シンデレラに出てくる王子が、

         シンデレラを顔や容姿だけで選んでいる鬼畜だと思うかい?」

 ザクストーカー 「違うんすか?」

 ゲルググD 「彼は御忍びで庶民に成りすまして、不幸でありながら健気に働くシンデレラを見て惚れたのだよ?」

 ザクストーカー 「へぇ〜」

 ゲルググD 「だから僕の場合・・・こうするのさ!!」



  次の日。

 ライデンザク 「ん?新聞のチラシに何か挟まってる?」

  『メイドさん募集中!高給、交通費別、家事の出来る16〜22歳位の女子限定!連絡先○○○‐○○○○』

 ライデンザク 「ふ〜ん、メイドの募集ねぇ〜世の中にはんな事できる財政の奴もいんだな」



 ゲルググD 「これでRD‐4を扱き使ってる義兄弟共はRD‐4を間違いなく家に働きに来させる!

         そして芽生えるご主人様と使用人の愛!どうだ完璧だろう!!」

 ザクストーカー 「へぇ〜へぇ〜」

 ゲルググD 「トリビアみたいな言い方はやめろ」



 ライデンザク 「RD‐4〜こんなチラシがあったんだけど」

 RD-4 「わぁ、裏が真っ白でメモ用紙に使えますね」

 ライデンザク 「いやそうじゃなくて、この内容の事なんだが」

 RD-4 「へ?メイドさん募集?別に興味無いですけど」

 ライデンザク 「まぁ、無いんならいいけど」



 ゲルググD 「何故だ!何故いくら待っても電話の一本すら来ない!?」

 ザクストーカー 「何か、根本的に間違っているのかも知れませんね」

 ゲルググD 「ええい!なら次の作戦だ!次の!」


  果たして成功するのだろうか?多分・・・いや無理だな絶対。


  そして今、そのチラシは冷蔵庫に貼り付けられメモ用紙と化している・・・。



 ゲルググD 「さて、一体どうしたものか・・・ストーカーよ、何かいい考えは無いかね?」

 ザクストーカー 「(早ッ!?たった一つの策がミスっただけでいきなり他人任せ!?)

          そうですね、今彼女はコスプレに嵌っているそうです」

 ゲルググD 「コスプレ?なんだいそれは?新しく出たTFのシリーズかい?」

 ザクストーカー 「ゲルググD、その発言は大変危険な上なんで、

          それを知っていてコスプレを知らん!?ってことになるんですが」

 ゲルググD 「判ってる、わざとだ」

 ザクストーカー 「(♯゜Д゜) ・・・で、どうするんです?」

 ゲルググD 「いやだから、君に任せるって言ったでしょ」

 ザクストーカー 「(♯゜皿゜) ・・・いきなりだと怪しまれるんで、

          何か理由を付けて衣服の一着や二着でもプレゼントしてみては?」

 ゲルググD 「成程・・・よし、では早速何か理由を取り付けよう」



  その頃、ザク家。


 バーザム 「いやRD‐4ちゃん、グフや君にはとっても良く似合うんだけどさ、

        お兄さんにその服はちょっと似合わないと思うんだよつーかやめてマジで」

 RD-4 「大丈夫ですよ〜。F兄さんと違ってバーザム先輩は顔立ちも良いし、きっと似合いますよ〜♪」

  何故かRD‐4が家中の人にメイド服を着せ始めた!!

  ちなみに僕、高機動は真っ先に着替えさせられたよ・・・モウ御婿イケナイ orz

 ライデンザク 「だ、駄目だ!家の男共じゃRD‐4を止められる奴がいねぇ!!」

  うん、そのフリフリエプロンドレス良く似合ってるよ、ライデン兄さん。

 マツナガザク 「ふ〜む、どうしたものか・・・」

  流石にマツナガ兄さんには合うサイズが無かったんだな・・・想像したら気持ち悪くなった。

 ガイアザク 「駄目だ!電話したら親父も叔父貴も帰るのは明後日以降だと!!」

  ガイア兄さんは真っ黒なゴスロリ・・・ちょっと吐いてきて良ろしいでしょうか?

 ドライセン 「な、なぁRD‐4、それぐらいにしといた方が・・・」

 RD-4 「ドライセン先輩は黙ってて下さい!」

 ドライセン 「・・・・・・ orz」

 ザクUF2 「どうすんの!?このままじゃマツナガ兄さん除いて皆メイドだよ!?

        誰か他所の人にでも見られたら・・・」

 ザクUF 「そうだ!!コマカス!カームヒアー!!つーかヘルプミー!!」

  え?僕にどうにかしろと?そりゃ無茶な気が・・・。

 RD-4 「♪〜〜♪〜〜〜♪」

  ドライセン・・・じゃなかった、どないせーっちゅーねん orz



 ザクUF 「皆でコマカスに助けを呼ぼう!あいつならなんとかしてくれる!」

 バーザム 「と、とりあえず呼ぶだけ呼んでみるか・・・」

  何?そのデパートの屋上のヒーローショーのノリは?

 RD-4 「ではみんなでコマンダーカスタム様を呼ぼー!!せーの」

  いや、当事者の君がそんなノリで!?

  一応空気読めるので皆で、

 一同 「「「「「助けてー!!コマンダーカスタムー!!」」」」」(数名棒読み)

 高機動ザク 「・・・・・・ちょっとトイレ・・・」

  席を外す僕。うわ、バーザムがめっちゃこっち見てるよ。

  そしてとりあえず空き部屋で変身する俺。変身すると一人称が変わるんで、そこんとこヨロシク。

 コマカス 「小さな鏡を取り出して俺に突き付けてこう言った。『アンタの泣き顔笑えるぞ』」

 男勢 「「「それを言うなああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!(泣)」」」

 RD-4 「キャアアァァァァ!!!コマカス様ああぁぁぁ!!」

  とりあえず部屋に出戻ってきたコマカス。しかし如何した物やら・・・。

 コマカス 「RD‐4、いつに無くハイテンションだねぇ・・・」

 RD-4 「そんらことないですけど?ただ皆にも可愛い格好して貰いたくて」

 コマカス 「ふ、ふ〜ん」

 RD-4 「そうだ!ちょっと待っててくださいね!」

  そういうと彼女はドタドタと自室の方に走っていった・・・。

 コマカス 「・・・彼女どうしたんでしょ」

 ザクUF 「こっちが聞きてぇよ。それより、こうやって面向かうの初めてだな」

 ドライセン 「色々と貴公には聞きたいことがあったのだが」

 コマカス 「あ〜はいはい、RD‐4のことが済んだらね」

  ドタドタと足音が近づいてきた。

 RD-4 「コマカス様ー!!」

 ザクUF 「うわ、なんだその格好!?」

  RD‐4はナース服に着替えて大きめの紙袋を持ってきた。

 RD-4 「えへへー似合うー?」

 コマカス 「に、似合うと思うよ・・・」

 ザクUF 「つーかRD‐4キャラ変わりすぎ、つーか壊れすぎ」

 バーザム 「高機動遅ぇなぁ・・・」

  ギク

  やっぱバーザムにはバレかけてる?やべぇなぁ・・・。

 RD-4 「うふふふふ〜ジャァ〜ン!!これなのだー!」

  紙袋から出したのはメイド服・・・・・・ってまさか!?

 RD-4 「コマカス様も着よ〜、可愛いよ〜?」

 コマカス 「いや、自分孤高のヒーローですし!?そういうのはちょっと・・・」

 RD-4 「まぁまぁそう言わずに〜」

  こ、この僕がプレッシャーで押されている!?これも惚れた弱みか!?

 RD-4 「もうこんなマスクもポイしちゃいましょ〜」

  !!!

  すると彼女はメイド服を持ったまま俺を押し倒し、事もあろうに俺のマスクに手をかけた!!

 ザクUF 「お、素顔見れんの?やりぃ」

 ドライセン 「ふむ、実名が判れば協力体制も取れやすいというもの」

 バーザム 「いいぞ〜RD‐4〜。とっとと取っちまえ〜(棒読み)」

  うわー!!誰一人として俺の味方いNEEEEEEEEEEEE!!!!!!

  拙い!マジで拙い!!こんなとこで俺は終わるのか!?!?!?!?



  今ぼかぁRD‐4に押し倒され、マスクに手をかけられ、色々と大ピンチです。

  主に貞操とか、命とか、世間体とか。

 一同 「「「はーずーせ、はーずーせ」」」

  手拍子合わせながら声掛けんじゃねえ!!

 RD-4 「ん〜、外れませんね〜」

  そりゃマスクといってもパ○マンみたいに上から被って紐で括ってますから。

 コマカス 「・・・RD‐4、なんか酒臭くないか、君?」

  間近まで顔を接近させられてやっと気づいた。今、RD‐4はなんだか酒臭い!!つまり酔っ払っている!!!

 RD-4 「お酒なんてのんれませんよ〜?私はただチョコ〜食べただけで〜」

  チョコ?まさか!?

 バーザム 「あ、おいどこ行く気だ!?」

  台所を見渡してみると机の上に高級そうな菓子の空き箱が!!

  クンクン、間違いない、コロコロ・・・いやボンボンだ。

  その空き箱を持って皆の所に戻る。

 RD-4 「おかえりにゃさ〜い♪」

 コマカス 「RD‐4・・・これ食べたの」

 RD-4 「うん!とっても美味しくてなんらか気持ち良くなって〜」

 マツナガザク 「なんでそんなものが家に?」

 ライデンザク 「あ、そういえば今朝チラシと一緒に変な荷物も届いてたな、RD‐4宛に」

 ザクUF 「一体ドコの誰が・・・」



 ゲルググD 「所で、今朝出したチラシと一緒に送ったチョコレートボンボンは食べて貰えただろうか」

 ザクストーカー 「普通、差出人不明の菓子折りなぞ食う奴居ないのでは?」


 RD-4 「うにゃ〜♪」←いるし

 コマカス 「・・・で、これからどうしましょうか」

  酔いが深くなったのかRD‐4は猫化して僕に擦り寄ってきます。嬉しいようななんというか。

 ドライセン 「まぁなんだ、RD‐4は酔っ払っているだけだし、放って置いても大丈夫だろう。それより生徒会に」

 コマカス 「生徒会にゃ入りませんよ」

 グフB 「まぁそう言わずに、仮面を取って腹を割って話そうではないか」

 コマカス 「そうだな、いい加減この仮面暑いし取っちゃって、って誰が取るかあああぁぁ」

 ザクUF2 「おお、見事なノリツッコミ」

 ザクUF 「しかし、実際問題お前の正体は気になるし」

  おや?ザク兄なんで立ち上がるんだい?

 マツナガザク 「そうだな、どこぞの誰とも判らん様な奴にRD‐4は任せれんな」

  マツナガ兄さんまで立ち上がって・・・どったの?

  あれ?なんでライデン兄さんやガイア兄さん、F2まで立ち上がるんだい?

  そして気が付くと僕はRD‐4除く皆に囲まれてしまいました☆


 マツナガザク 「大人しく仮面を取っては貰えぬかな?コマンダーカスタム殿?」



 コマカス 「・・・・・・フッ愚問ですな。自分、この仮面取って人に正体バレルと命に関わるんすよ」

 マツナガザク 「そんな戯言で納得がいくとでも?」

  いやホントなんだけどね・・・。

 コマカス 「とにかくこれは脱がない。男には譲れん物が在る事位、貴方ならわかるっしょ?」

 マツナガザク 「確かに。しかしこちとら大事な家族に関わる事なんでね、

         貴方の都合には悪いがこちらも譲れんのですよ」

 コマカス 「・・・・・・ならどうする」

 マツナガザク 「・・・・・・力ずくで」


  飛び掛るマツナガザク。しかしそんな攻撃簡単によけ・・・RD‐4が俺の腰をしっかり掴んでる!!

  マツナガザクの手がコマカスの仮面をしっかと掴む!!


 コマカス 「痛たたたたたたたたたた!?!?!?!?」

  思いっきり力ずくで来ましたよこの人!?しかしそう簡単に取れない俺の命綱。

 ガイアザク 「ライデン、ザク、奴にジェットストリームアタックをかけるぞ!!」

 ザクUF 「嫌だよ」

 ライデンザク 「兄貴一人でやれ」

 ガイアザク 「orz ・・・そうだ!ドライセンさん、一緒にやりません!?」

  何やってんだ、そこのザク3兄弟は!?

 ドライセン 「うーん・・・・・・」

 ザクUF 「悩むの!?いやソコはハッキリ断れよ!?」

 バーザム 「年貢の納め時か?コマカス」

 グフB 「別にとって食おうという訳では無いのだぞ?」

  いや、こっちは本気で命掛かってますんで!?!?痛たたたたたた!?!?

  マズイ!!本気でマズイ!!!!

 RD-4 「ん〜、何このスイッチ〜?」

  スイッチ?いや俺はそんなん知らんけど。

 RD-4 「ポチッとな」

  cast off・・・ガシッ!

  僕は必死で仮面を手で抑えた。すると肩アーマーや鎧がボロボロと外れるじゃないか。

 一同 「「「「「・・・・・・・・・」」」」」

  皆が見てる。もうあの仮面はあの手だけで抑えてるだけだと判ってらっしゃる!!!!

  すると今度は皆で力ずくですよ?酷いと思いません?

 ザクUF 「ここまでの様だなコマカス〜、いい加減覚悟を決めろ〜 (・∀・)」

  だ・・・誰がそんな覚悟・・・・・・、

 ライデンザク 「F2、コマカスの脇を擽れ!!」

 ザクUF2 「うん!」

  お、お前等〜〜!!!

 マツナガザク 「さぁ、ここまでのようだな?コマカス殿?」

  し、死ぬ〜〜!死んでまう〜〜〜〜!!!!



 ??? 「あ〜らよっと」

  コマカスの仮面を引き剥がそうとしている皆さんに、誰かがいきなり水をぶっ掛けてきた!!

  つーか俺にも掛かる!?

 ザクUF 「だ、誰だ!いきなり水なんか・・・」

 高機動ザク? 「そういうあんた等こそ何やってんの?」

  エエ―――(゜Д゜;)―――――――!?!?

  そこには空のバケツを持って突っ立っている高機動が・・・。

 バーザム 「え?え?え〜〜〜!?!?」

  やっぱりバーザム僕のことを疑ってたな。しかしこの状況は僕も????だよ。

 ガイアザク 「俺達はこいつの正体を暴こうと・・・」

 高機動ザク? 「ハッキリ言うけどね?コマカスは僕達が呼んで態々来てくれたんだよ?

           そんでもって事件を解決してくれた。そんな彼に対して何をしてるのかって言ってんだよ、僕は」

 マツナガザク 「む・・・だがしかし」

 高機動ザク? 「傍から見ると、皆ただの悪党だよ?後々ヒーローに倒されるようなショボイ悪役」

 一同 「「「「「・・・・・・・・・」」」」」

  いいぞ!?頑張れ僕!!

 ザクUF 「高機動!お前はどっちの味方なんだよ!」

 高機動ザク? 「僕は彼の助手だからね。それに今の状況じゃ皆の味方には到底なれない」

 ザクUF 「うっ・・・」

 高機動ザク? 「彼は僕の鷹の目を超える千里眼の持ち主だからね。僕を遥かに凌駕する情報網の持ち主だよ」

 一同 「「「「「「え・・・?」」」」」

  い、今だ!!なんとかハッタリを!!!

 コマカス 「去年の温泉旅行、お二人さん楽しそうでしたねぇ・・・」

 バーザム&グフB 「「!?!?」」

 高機動ザク? 「彼を敵に回すと後々怖いよ?」

 ドライセン 「わ、私達は彼に協力を求めて」

 高機動ザク? 「力ずくで?」

 ドライセン 「う・・・」

 高機動ザク? 「さ、行きましょうコマカス」

 コマカス 「あ、ああ」

  そして俺は僕の手に掴まりなんとか立ち上がった。


 高機動ザク? 「あ、あとそのバケツ、便所にあった奴だから」

 水掛かった奴全員 「「「「「ブフーーーーーッ!?!?」」」」」

 高機動ザク? 「冗談だよ」

 ザクUF 「高機動め〜(怒)」

 バーザム 「?????」



  高機動&F2の部屋。

 高機動ザク? 「危ない所だったね、コマカス君」

 コマカス 「君は一体何なんだ?フェニックスの変装か?」

 高機動ザク? 「僕?僕は30分後の僕自身さ!!」

  な、なんだってえええぇぇぇ!?!?!?



 高機動ザク? 「僕も30分後の自分自身に助けられてね、君を助けに来たんだよ」

 コマカス 「事態が読めないんだが」

 高機動ザク? 「ようするにだ!前の僕から聞いたんだが、

           フェニックスのおかげで机にタイムホールを作ってもらったのさ!」

 コマカス 「マジで?なんでも出きるじゃないか!!」

 高機動ザク? 「いや、このタイムホールは片道でしかも30分しか戻れないんだ」

 コマカス 「そうなのか。じゃあお前はどうすんだ?」

 高機動ザク? 「僕はここで僕をやるのさ。君は30分前に戻って僕自身を助けに行け!」

 コマカス 「もし行かなかったら?」

 高機動ザク? 「この世界に高機動が二人居てタイムパラドックスは起きるわ、

           コマカスの正体がバレてどこかの僕が死ぬわ、因果が回ってきて自分自身もどうなるか」

 コマカス 「そ、そうだな」

 高機動ザク? 「ここは任せろ!お前は早く30分前の僕を助けに行け!」

 コマカス 「おう!」

  そして僕は机に飛び込み、


  頭から思い切り床に打った。

 高機動ザク? 「やーいやーい、騙されてやんのー」

  すると、さっきまで僕だったのが見る見るうちにフェニックスへと変わっていくではないか。

 高機動ザク 「手のこんだ事しやがる・・・」

 フェニックス 「あらら、完全にマスク取れちゃったね?」

 高機動ザク 「ヤロウ・・・」

 フェニックス 「あれー?命の恩人に対してそれは無くない?」

 高機動ザク 「元はといえば全部お前が原因だあああ!!!」

 フェニックス 「はっはっはっは・・・そんな昔のことは忘れたね」

 高機動ザク 「コロス!!!」

 フェニックス 「はっはっはっはっは」

  するとドアが開いた。

 フェニックス 「あ、鍵閉めてなかった」

 高機動ザク 「え?」

  そこには申し訳なさそうにRD‐4がいるじゃないか。

 RD-4 「高機動くん・・・・・・そこに居るのってまさか・・・」

  はて、何か物凄く嫌な予感が、

 RD-4 「貴方がコマカス様!?」

 フェニックス 「はっはっはっは」

 高機動ザク 「ちょっと待てええええぇぇぇぇ!!!!」



 フェニックス 「さっきまでへべれけだったみたいだけど、大丈夫なの?」

 RD-4 「ええ、さっき水被っちゃいましたから」

  うわーそんな目で見ないでー!!そいつ!そいつがやったのにー!!

 RD-4 「あのぅ、お名前は・・・」

 フェニックス 「俺?俺はフェニックスだけど」

 RD-4「フェニックスさんが、その・・・やっぱりコマカス様なんですか?」

  否定しろよ、否定しろよおおおお。

 フェニックス 「ああ!俺がコマカス(になるように指示してる奴)さ!」

  カッコを外せええええぇぇぇぇぇ!!!!

 RD-4 「やっぱり貴方が・・・」

 高機動ザク 「違う・・・・・・」

 RD-4 「え?」

 高機動ザク 「そいつはコマカスじゃない・・・・・・」

 RD-4 「え・・・でも?」

 フェニックス 「おやおやいいのかな?そんなこと言っちゃって?」

 高機動ザク 「コマカスは・・・・・・」

  心臓が痛み出す。全身が張り裂けそうな痛みも襲ってくる。

 高機動ザク 「コマカスの正体は・・・・・・」

  でも構わない。こんな奴の思ったとおりにやってく位なら・・・・・・。

 RD-4 「こ、高機動くん?」

  何より、こんな奴にRD‐4を取られるぐらいなら死んだほうがマシだ!!!!

 高機動ザク 「コマカスの正体はこの僕だあああぁぁぁぁぁ!!!!!!」

  その時、僕の視界は真っ白になった。





  死んだのか?こんなデバガメばっかしてた僕はやっぱ地獄行きだろうか。

  すると真っ白な視界が晴れてきた。目の前にはRD‐4が・・・死んでない!?


 フェニックス 「おめでとー、パワーアップ成功だね♪」

 コマカス 「はい?」

  意識がハッキリして周りを見てみるとフェニックスがクラッカーを鳴らし、RD‐4が尻餅をついている。

  そしていつの間にか変身している俺・・・なんかいつもと違う。

 フェニックス 「君は自分の命より愛をとった!その儀式こそがコマカスをパワーアップさせる条件だったのさ!」

 コマカス 「ぱ、パワーアップ?」

 フェニックス 「前言っただろ?愛でパワーアップするって?今日から君は刃斬無将軍に・・・」

 コマカス 「コマカスのままでいいです」

 フェニックス 「そう?」

  確かに前以上に力が漲る様だが・・・見た目以外、他に変わったのか?

 フェニックス 「なんと記憶消去光線が打てます」

 コマカス 「そりゃまた物騒な」

 フェニックス 「でも、ドアの前に居る人達に使えば?」

  え?

  いきなりドアの向こうが騒がしくなって・・・盗み聞きしてやがったあああぁぁぁ!!!

 コマカス 「待てええぇぇぇお前等あああぁぁぁ!!!!」

 ザクUF 「ぎゃー記憶を消され・・・」

 コマカス 「記憶消去!!」

 ザクUF 「グハッ」

 バーザム 「ザクがやられた!!早く高機動から逃げ・・・」

 コマカス 「そこっ!!」

 バーザム 「あぁ」

  ワーワーギャーギャー

 RD-4 「・・・・・・・・・高機動くん」



 コマカス 「なんとか全員記憶を消してきたぞ・・・」

 フェニックス 「まだ一人残ってるけど?」

 RD-4 「!?

 コマカス 「RD‐4・・・・・・」

  RD‐4がこっちを睨んでる・・・やっぱ怒ってるのかな・・・嫌われたのかな・・・。

 RD-4 「なんで教えてくれなかったの?」

 コマカス 「こいつに脅されてて、バレたら命が取られるって言われてたもんで」

  フェニックスを指差す。何勝手に人の引き出し漁ってんだ。

 RD-4 「そうなんだ・・・」

 コマカス 「失望した?」

 RD-4 「ううん」

 コマカス 「・・・・・・どうする?」

 RD-4 「え?」

 コマカス 「憧れのヒーローが実は同じ屋根の下に住んでましたーってのは、やっぱりショックでしょ?

       なんなら記憶を消して・・・」

 RD-4 「ふざけないで!!」

 コマカス 「!?」

 RD-4 「私はそんなので怒ってるんじゃないの!!」

  え?え?え?どういうこと!?

 RD-4 「高機動くん、ホワイトデーの時私に告白したよね・・・」

 コマカス 「う、うん」

 RD-4 「私、そのときふっちゃって、ちょっと後悔してたんだ・・・」

 コマカス 「ハイ?」

 RD-4 「その時じゃなくて、それからなの。

       あの時はコマカス様に夢中だったんだけど、それからも普通に接してくれてたでしょ?

       そしたら私も意識しだして・・・」

 コマカス 「マジ?」

 RD-4 「でも、コマカス様もやっぱり好きで、それなのに高機動くんも好きになって、嫌な女だなって・・・」

 コマカス 「そ、そんなこと無いって!!」

 RD-4 「そしたらコマカス様が高機動くんだったなんて!ってやっぱり嫌な女・・・」

 コマカス 「いやいやいやいやいや」

 RD-4 「でも、私から振ったのに、それなのにそんなヌケヌケと・・・」

 コマカス 「いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや」

 RD-4 「・・・・・・私でもいいの?」

 コマカス 「騙してたこと・・・怒ってない?」

 RD-4 「・・・うん」

  よっしゃあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!

 コマカス 「あ、RD‐4・・・・・・」

 RD-4 「高機動くん・・・・・・」

 フェニックス 「・・・・・・・・・」←ポテチ食ってこっち見てる

 コマカス&RD-4 「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」



 コマカス 「出てけえええぇぇぇぇぇ!!!!」

  僕は遠慮無しにフェニックスを窓から投げ捨てた。

 フェニックス 「はははははははははは!!!!」



 ゲルググD 「何か今、戦ってもいないのに物凄い敗北感を感じたんだが」

 ザクストーカー 「さぁ?」


  これにて『シンデレラを迎えるのは誰か』閉幕!!



  お・ま・け


 高機動ザク 「RD‐4、中火でいい?」

 RD-4 「うん。煮詰まってきたら弱火でね」

 高機動ザク 「わかった。・・・あちっ」

 RD-4 「高機動君、大丈夫?」

 高機動ザク 「大丈夫、こんなのツバつけときゃ治るから・・・」

  チュッ←RD‐4が高機動の指を咥える音

 高機動ザク 「!!!?」

 RD-4 「これで、いいかな・・・」

 高機動ザク 「う、うん!すごくいい!(二つの意味で)」


 ガイアザク 「あの二人に何があった?」

 ザクUF2 「付き合い始めた・・・みたいだね」

 ライデンザク 「RD‐4ってコマカスに憧れてたんじゃないか?どういう心境の変化だ?」

 ザクUF2 「さあ?」

 マツナガザク 「あの二人が幸せそうなのはよいのだが・・・少し寂しいものがあるな」

 ガイアザク 「ああ、あるある」

 ライデンザク 「RD‐4にも彼氏が出来たんだよなぁ・・・それに引き換え俺らは」

 ガイアザク 「まったくそういうのはないよな・・・はぁ」

 ザクUF 「まったくだよ。バーザムにも高機動にも彼女が出来ちゃって・・・

        あ〜あ、俺にも可愛い女の子との出会いが無いかねぇ」

 マツナガザク 「・・・」

 ガイアザク 「・・・」

 ライデンザク 「・・・」

 ザクUF2 「・・・」

 ザクUF 「ん?どうした皆」


 RD-4 「みなさーん、夕ご飯出来ましたよ」

 高機動ザク 「今日はハヤシライスだよ〜って、何したのF兄ちゃん。ぼろ屑みたいになってるけど」

 ライデンザク 「なあに、死んじゃいないさ」

 ガイアザク 「こいつには地獄すら生ぬるいけどな」

 ザクUF2 「流石にあの発言はドライセン先輩がかわいそうだよ・・・」

 マツナガザク 「女心が分からない奴め」

 ザクUF 「・・・ナンノハナシ?」



2006/09/03 00:07:11  >>79氏
2006/09/04 23:58:53  >>82氏
2006/09/10 00:58:19  >>129氏
2006/09/10 01:30:42  >>131氏
2006/09/11 01:00:50  >>135氏
2006/09/11 01:27:13  >>136氏
2006/09/11 19:20:36  >>143氏
2006/09/11 19:32:58  >>144氏
2006/09/12 20:58:28  >>171氏
2006/09/12 21:22:25  >>174氏
2006/09/13 16:16:38  >>176氏

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