MS擬人化で萌えよう まとめサイト(仮)


● 馬鹿達の挽歌 ●


  校舎屋上。ここに二人の漢がいた。

 バーザム 「夏も終わったな・・・」

 ザクUF 「何を今更、もう9月に入って半月以上たつぜ?」

  バーザムは首を横に振りこう続けた。

 バーザム 「今年は水着を拝まずじまいだったって言ってんだよ・・・」

 ザクUF 「・・・・・・そうか」

 バーザム 「俺達さぁ、今年の夏はあんまり夏らしいことしてないじゃん」

 ザクUF 「確かに・・・」

 バーザム 「どうにか取り戻せないものか・・・海でバカンスとか」

 ザクUF 「山にハイキングとか」

 バーザム 「川で釣りとか」

 ザクUF 「ようするにアウトドアだな」

 バーザム 「虚しい・・・・・・虚しすぎるぜ」

 ザクUF 「やめろ・・・虚しい虚しい言ってると俺まで虚しくなる」

 バーザム 「フッ・・・たとえ俺が虚しいと言わなくても、お前だって虚しいはずだ」

 ザクUF 「だからやめろ・・・ orz」

 バーザム 「・・・・・・・・・」

 ザクUF 「・・・・・・・・・」

 バーザム&ザクUF 「「ハァ・・・虚しい」」

 高機動ザク 「何二人で馬鹿言ってんの?」

  どこからともなく現れる高機動。しかし二人はまだ虚しさを拭い切れない。

 バーザム 「誰かと思えば、ここ数日でRD‐4と馬鹿ップル化した高機動じゃないか・・・」

 高機動ザク 「いやあ(照れ)」

 ザクUF 「なんかムカつく・・・」

 バーザム 「一発殴っていいか?」

 高機動ザク 「いやいや、今回は二人にいい話を持ってきたんで」

 バーザム&ザクUF 「「いい話?」」

 高機動ザク 「なんでもビグザム校長が今年の秋は体育祭を開くそうで」

 バーザム 「ほう、体育祭」

 ザクUF 「とな?」

 高機動ザク 「無論、女子は全員ブルマ着用が義務付けられる!!」

 バーザム&ザクUF 「「!!!!」」

 高機動ザク 「どう?元気出た?」

 バーザム 「全員ブルマ着用ですってよ、ザクさん?」

 ザクUF 「それは楽しみですわね、バーザムさん」

 高機動ザク 「じゃあ僕はこれで」←何か落とす

 バーザム 「おい、高機動何か落ちたぞ・・・」

 ザクUF 「どうしたバーザ・・・」

  それは、水着姿(ビキニにパレオ)で満面の笑みでこちらに微笑み掛けている(カメラ目線)

  RD‐4の写真(高画質256色)でした。

 バーザム 「これはなんだ・・・高機動・・・」

 高機動ザク 「!!そ、それは・・・こないだ、そろそろ寒くなるだろうからって行ったプールの時の・・・」

 ザクUF 「よし、死刑」

 バーザム 「うむ」

 高機動ザク 「い、異議有り!弁護士を通して公平なる裁判を・・・」

 バーザム 「軍法会議に掛けるまでも無い!俺がこの場で処刑してくれるわ!!」

 ザクUF 「いや、駄目だバーザム。処刑すると言っても、高機動に逃げられたら俺達ではどうしようもない」

 高機動ザク 「そうそう」

 バーザム 「な、いいのかザク!?こんな奴をのさばらせといて!?」

 ザクUF 「いやだから、法廷に掛けるの。ザク家で」

 高機動ザク 「え?」

 ザクUF 「裁判官はガイア兄貴で、弁護士はライデン兄貴でいっか」

 バーザム 「なるほど、それは公平な裁きが期待できますな」

 高機動ザク 「全然公平じゃねえ!?」

 ザクUF 「つーわけで、今夜早速家族会議だ。証人としてバーザム、お前も出るか?」

 バーザム 「おう」

 高機動ザク (マズイ・・・一体どうすれば・・・)



 高機動ザク 「なんでもチーム分けは1年・2年・3年、そして教師も何故か参加するらしい」

 ガイアザク 「高機動、法廷の場で私語は慎むように」

  今、高機動はザク家の居間で裁かれていた。

 高機動ザク 「・・・で?僕の罪状は何?」

  マツナガザクかRD‐4がいれば多分止めてくれただろうが、

  二人は残りの三人(ガイア・ライデン・F)の謀略によりこの場にいない。

 ガイアザク 「現時点では『うらやましいぞコンチクショウ罪』、『男の敵罪』、『抜け駆け罪』の三つが適用されている」

 高機動ザク 「何、その小学生が思いついたような罪状の数々は」

 ザクUF 「裁判長!証人を呼んでおります!」

 ガイアザク 「よし、許可する」

 ザクUF2 「高機動は朝のHRから授業中、放課後の帰り道に至ってまでRD‐4とイチャイチャしてます」

 高機動ザク 「F2、お前B組だろ」

 ザクUF2 「隣のクラスにまで届くんですよ。昼休みなんか仲良く弁当食べちゃって・・・」

 ガイアザク 「『惚気罪』追加・・・っと」

 高機動ザク 「弁護人!弁護人を呼んでくれ!!」

 ガイアザク 「弁護人、何か言うことはあるか?」

 ライデンザク 「いや、ここまであからさまだと弁護の仕様も無い」

 高機動ザク 「味方はいないのか!?」

 ザクUF 「ひとりだけイチャイチャしてるからだろうが、上手いこと彼女作りやがって」

 ガイアザク&ライデンザク&ザクUF2 「「「・・・・・・・・・」」」

 高機動ザク 「ザク兄ちゃんもどうかと思うんだが、僕は」

 ライデンザク 「確かに」

 ガイアザク 「じゃあFも・・・」

 ザクUF 「お、おいおい、今は高機動の事だろ!?論点を摩り替えるなよ」

 ガイアザク 「Fにしてはまともな事を言う・・・」

 バーザム 「ま、今は高機動のことだろうに」

 ライデンザク 「確かに、Fはいつでもボコれる」

 ザクUF 「おい」

  そこに鳴る呼び鈴。

 ザクUF2 「あれ?誰か来たよ」

 ライデンザク 「マツナガ兄貴やRD‐4が戻るにはまだ時間があるし、何より二人は呼び鈴など押さない!」

  F2が開けに行こうとする。しかし、その主はさっさと居間に上がりこんできた。

 ライデンザク 「だ、誰だ!?」



 ドライセン 「わ、私ですが」

  買い物袋を引っさげ、ドライセン登場。皆はあることに気づく。

 ライデンザク 「ど、ドライセンちゃん?鍵はどうしたの、開けっ放しだった?」

 ドライセン 「いえ、この間マツナガさんに合鍵を貰いましたが・・・」

 ザクUF 「合鍵!?」

 高機動ザク 「知らなかったの?『ドライセンさんはRD‐4のもう姉みたいなものですし、

          それにFの・・・家族に鍵を預けるのは当然かと』って言ってたよ」

 ライデンザク 「あ・・・そう」

 ザクUF2 「知らなかった・・・」

 ザクUF 「ふーん」

 ドライセン 「で、ここに来る途中、RD‐4とすれ違ったんですが・・・」

 ガイアザク 「RD‐4と?」

 ドライセン 「夕食の準備をしてなかったから、高機動と作っていて下さい・・・だそうだ」

 高機動ザク 「よーし、じゃあ夕食の準備に取り掛かりますか、ドライセン先輩」

 ライデンザク 「待てや」

 ガイアザク 「まだ話は終わってねえ」

 高機動ザク 「しかし、家で料理できるのはRD‐4と僕だけじゃん?ご飯いらないの?」

 ザクUF 「ひ、卑怯な・・・」

 ドライセン 「あの・・・お邪魔だったでしょうか?」

 ライデンザク 「いや、そういう訳では」

 高機動ザク 「態々マツナガ兄とRD‐4を人払いして、僕を弾劾裁判にかけてるんですよ」

 ドライセン 「????」

 ライデンザク 「弾劾裁判とは言ってくれる。そうだ、ドライセンちゃんにも聞いてみよう」

 ドライセン 「はぁ、私でよければ」

  閉話休題。

 ライデンザク 「と、いうわけなんだ」

 ドライセン 「成程、RD‐4が・・・」

 高機動ザク 「なんだよー。人の恋路の邪魔する奴は風雲再起に蹴られるんだぞー」

 ガイアザク 「お前は黙ってろ!」

 高機動ザク 「独り者の僻みー」

 ガイアザク 「この野郎!!」

 ドライセン 「・・・なぁ、高機動」

 高機動ザク 「はい?」

 ドライセン 「このデート、誘ったのはお前か?それともRD‐4か?」

 ライデンザク 「ドライセンちゃん?一体何を・・・」

 高機動ザク 「たまたま二人でテレビ見てたらプールの映像が流れててね、

          RD‐4がジッと見てたから僕から誘ったよ」

 ドライセン 「そうか」

 ザクUF 「おい、それがどうし・・・」

 ドライセン 「この写真、RD‐4はとても嬉しそうにしている」

 ガイアザク 「へっ?」

 ドライセン 「しかも水着姿なのにカメラに向かって・・・いや、高機動に向かって満面の笑みを浮かべている。

       もし私が同じ状況なら、とても恥ずかしくてそんなことできない」

 ザクUF 「・・・・・・」

 ドライセン 「RD‐4は・・・高機動のことが本当に好きなんだな・・・私もこれ位の笑顔ができれば・・・」

 ライデンザク 「ドライセンちゃん・・・いやいや、君ならすぐに出来るようになるって!」

 ザクUF2 「そ、そうだよ!ドライセン先輩なら!」

 ガイアザク 「おいF、お前もなんとか言え!!」

 ザクUF 「え!?いやでもなんていえば」

 ドライセン 「そんな二人を罰するというのはお門違いだ。高機動への罪状を取り消すよう申し立てる!」

 一同 「「「「は・・・はい」」」」

 高機動ザク 「必ず最後に愛は勝つ!!」

 ザクUF 「調子にのんな。とっとと晩飯作れ」

 高機動ザク 「はいはい。ありがとうございます、ドライセン先輩」

 ドライセン 「まぁ、RD‐4のためだ。

       それとこの事を借りだと思うなら、また今度コマカスに話を取り付けてくれんか?」

 高機動ザク 「シッカリしてますねぇ」

 ドライセン 「ここの家族のおかげだ」


  こうして第325回ザク家家族会議は無罪放免で幕を閉じた。しかしドライセンへの借りは大きいぞ高機動!!

 高機動ザク 「RD‐4の水着写真?なんで彼女のそんな写真を他人に見せなくちゃいけないのさ」

  つーわけで今回は無し。



2006/09/18 01:14:42  >>198氏
2006/09/19 00:51:03  >>203氏
2006/09/19 01:22:52  >>205氏

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