MS擬人化で萌えよう まとめサイト(仮)


● ヒロイン争奪!?守り抜けるか男共!! ●


 ゲルググD 「なんだと!!もうRD‐4には恋人がいる!?」

 ザクストーカー 「そ、そのようで・・・」

  ここは山の上のお屋敷。金に物を言わせゲルググDが建てた悪趣味な豪邸である。

 ゲルググD 「何かの間違いとかではないのだな?」

 ザクストーカー 「はい、聞き込み調査によりますと大層仲が良いそうで・・・」

 ゲルググD 「そうか・・・」

  しかし、下手に力(主に財力)がある馬鹿は始末に終えない。

 ゲルググD 「奪う愛ってのもありだよな・・・」

 ザクストーカー 「は?」

 ゲルググD 「将を射ずんば風雲再起!見ていろストーカー!この私の力を!」


  ザク家夕食。


 ライデンザク 「久しぶりに叔父貴が帰って来るんだと」

 RD-4 「お父様が?」

 ガイアザク 「親父が出ずっぱりだから家を任されてる筈なのに、あの人も大概出ずっぱりで家にいないよな」

 マツナガザク 「そう言うでない。父上も叔父上も忙しいのだ」

 高機動ザク 「・・・・・・(そういやJ叔父さんにまだRD‐4と付き合ってること言ってないな・・・)」

 ザクUF 「どうした高機動?はは〜ん、さては叔父貴にどうやってRD‐4のこと話すか悩んでるな?」

 高機動ザク 「えぇっ!?(なんで他人の恋愛事情にはこんなに鋭いんだよ!)」

 RD-4 「まぁ、お父様ならちゃんと話してくれればすぐに判ってくれると思いますよ?」

 ガイアザク 「まぁ、高機動なら平気だろ。口も上手いし」

 ライデンザク 「よく叔父貴から小遣い貰ってたじゃないか。そんなノリで軽〜く言っちまえよ」

 一同 「「「「・・・・・・・・・」」」」

 ライデンザク 「・・・あれ?みんな怖い顔してどったの?」

 高機動ザク 「じゃあ、『J叔父さんRD‐4頂戴』って言えってか?」

 RD-4 「いくらなんでもそれは・・・」

 マツナガザク 「失言過ぎたな、ライデン」

 ザクUF2 「ライデン兄さん最低・・・」

 ザクUF 「ねぇ?」

 ガイアザク 「なぁ?」

 ライデンザク 「・・・・・・スイマセンデシタ orz」

 一同 「「「あっはっはっはっは」」」

  軽いホームドラマのようなこの光景。しかし、翌日事態は急変する・・・。


  その夜、UC学園がある町よりもかなり離れたとある町の居酒屋。


 ザクUJ 「・・・だぁ〜♪んとくらぁ〜♪」

 主人 「ご機嫌ですね、旦那」

 ザクUJ 「なんがい仕事を終えて、やっと家に帰れるんすよ♪」

  かなりヘベレケである。

 ザクUJ 「娘も俺の帰りを待っててくれてねぇ〜♪」

 主人 「へ〜、娘さんが」

 ザクUJ 「・・・まぁ養子なんすけどね。他にも兄貴から預かった甥っ子どもが仰山居てね」

 主人 「ほう?」

 ザクUJ 「この娘は絶対幸せにしてやんないとなぁ〜」

 ??? 「いい話ですね」

 ザクUJ 「おっ?」

 ザクスピード 「ああ、申し送れました、私はザクスピード。とある御家の執事を勤めております」

 ザクUJ 「ふ〜ん、羊」

 ザクスピード 「執事です。実は私の主が・・・・・・」



  翌日。


 高機動ザク 「叔父さん帰ってくるの夕方だっけ?」

 RD-4 「うん、頑張ってね」

 高機動ザク 「小遣いの代わりに拳貰うかも・・・」


 ゲルググD 「ああ、そうか、良くやった。ではな」

 ザクストーカー 「誰に電話を?」

 ゲルググD 「実家の執事だ。あれは良くやってくれている」

 ザクストーカー 「はぁ」


  授業中。

 高機動ザク 「ガンダム、随分疲れてるな?」

 ガンダム 「ずっとG‐3兄ちゃんに追い回されてて・・・」

(※4校目『襲来!狂科学者(マッド・サイエンティスト)』参照)

 高機動ザク 「大変だな」


  そして夕方・・・。

 ザクUJ 「た、ただいま」

 RD-4 「お帰りなさい、お父様」

 ザクUF 「叔父貴、今回の土産は?」

 ザクUJ 「ん?あ、ああ、今回は港町だったんでな、蟹だ」

 ザクUF 「よっしゃ!」

 RD-4 「じゃあ、早速晩御飯に・・・」

 ザクUJ 「なぁRD‐4・・・」

 RD-4 「なんですか?」

 ザクUJ 「ちょっと話がある・・・」

 RD-4 「

 高機動ザク 「あの、叔父さ・・・」

 ザクUJ 「悪い、後にしてくれ」

 高機動ザク 「・・・・・・」


  Jの部屋。

 RD-4 「なんですか?お話って」

 ザクUJ 「あ〜その、実はだな・・・」

 高機動ザク 「・・・・・・」(聞き耳立ててる)

 ザクUJ 「・・・・・・お見合いしてくれんか」

 RD-4 「え?」

 高機動ザク 「!?!?!?」



 RD-4 「お見合い・・・ですか」

 ザクUJ 「ああ、すまないとは思うが」

 高機動ザク (RD‐4がお、お見合い!?何考えてるんだ、J叔父さんは!?)

 RD-4 「誰か怪我でもしたんですか?」

  ズルッ

 ザクUJ 「いやお見舞いじゃなくて、お見合いなんだが・・・」

 RD-4 「分かってますよ、そんなこと。ちょっとボケただけです」

 高機動ザク (RD‐4・・・なんて古典的な・・・)

 RD-4 「で、なんでそんな話に?」

 ザクUJ 「いや、実は昨日居酒屋で会った人とな、意気投合しちゃって・・・」

 RD-4 「・・・・・・・・・で?」

 ザクUJ 「その人の主の青年が嫁を探してるそうなんだが、中々いい相手がいないそうで・・・」

 RD-4 「・・・・・・・・・・・・・・・で?」

 ザクUJ 「それで・・・・・・その・・・・・・・・・なんなら家の娘とって」

 RD-4 「お父様!」

 ザクUJ 「スマン!本当に悪いと思ってる!

        だがお前はまだ、恋人どころか好きな人もいないんだろう?なら丁度いいかなぁって・・・」

 RD-4 「・・・・・・・・・・・・」

 ザクUJ 「なんでも豪族の一人息子だそうで、それならお前を幸せにしてくれるかな〜って」

 RD-4 「・・・・・・お父様?」

 ザクUJ 「会うだけでいいんだ!会って気に食わなかったら、それはそれでいいから!」

 RD-4 「私、もう付き合ってる人いるんですけど」

 ザクUJ 「・・・・・・え?」

 高機動ザク (あ、言っちゃった)

 RD-4 「それなのに他の人とお見合いなんてできません」

 ザクUJ 「い、一体どこの誰とだ!?」

 RD-4 「知ってどうするんですか」

 ザクUJ 「いや・・・そりゃ普通、父としては気になるだろうに・・・」

 RD-4 「じゃあ今は秘密にしておきます」

 ザクUJ 「なんで!?」

 RD-4 「私、怒ってるんですよ!そんな、急にお見合いだなんて・・・」

 ザクUJ 「それは悪かったと思う・・・しかしだなぁ」

 RD-4 「だから、このお見合いが終わったら紹介します」

 ザクUJ 「え?」

 高機動ザク (!?!?!?!?!?!?!?)



 高機動ザク 「な、な、な・・・(なんで受けるのさああぁぁぁぁ!?!?RD‐4ォォォ!?!?)

 RD-4 「お父様に恥をかいてほしくないですから」

 ザクUJ 「そ、そうか受けてくれるか」

 RD-4 「でも、受けるだけですよ?」

 ザクUJ 「それは当人同士の自由だ。気に食わなければ断ればいい」

 RD-4 「ならいいですけど」


  食卓。

 ザクUF 「蟹wwwうめえ」

 RD-4 「・・・・・・・・・

 高機動ザク 「・・・・・・・・・」

 マツナガザク 「どうした?二人とも黙り込んで」

 RD-4 「蟹を食べるときは口より手を動かしますから、黙り込んで普通でしょう」

 マツナガザク 「いやだが、いつものお前ら・・・」

 高機動ザク& RD-4 (ギロ!)

 マツナガザク 「ヒィ!」

  二人に睨みつけられ竦むマツナガ。

  この様子はただ事じゃあないと思うが、下手に口を出さぬ方がいいと思う残りの面々。

 ザクUJ 「・・・・・・何かあったのか?」

 高機動ザク& RD-4 (アンタの(お父様の)せいだろうが(でしょうが)!!!)


  山の上の馬鹿屋敷。

 ゲルググD 「おのれ・・・商店街の愚民共め、今に見ていろ・・・」

 ザクストーカー 「それ違う人の話しですよ」

(※4校目『UC学園ミュージカル・外伝 〜『茨の園』発動せよ〜(仮)』参照)

 ゲルググD 「煩い!」

  電話が鳴る。

 ゲルググD 「私だ。おおそうか、あちらさんの方も受けてくれるといったか。やはり彼氏に甲斐性がないと見える」

 ザクストーカー 「おいおい」

 ゲルググD 「この分なら簡単に私に乗り換えてくるだろう。うむ、後は任せる」

 ザクストーカー 「ほんっとポジティブな人だな・・・」


  夜、ザク家RD‐4の部屋。

  ノックを叩く音、鍵を開け戸を開ける。そこには高機動。

 高機動ザク 「・・・ちょっといい?」

 RD-4 「うん・・・・・・」


  二人ベッドに腰掛ける。RD‐4が先に重い口を開ける。

 RD-4 「聞いてた・・・よね」

 高機動ザク 「うん・・・」

 RD-4 「怒ってる・・・?」

 高機動ザク 「ちょっと」

 RD-4 「私もw なんであんなこと言っちゃったのかなーって」

 高機動ザク 「叔父さんのためだろ?」

 RD-4 「うん、お父様には恥かいてほしくないから」

 高機動ザク 「・・・・・・・・・」

 RD-4 「養子・・・・・・って知ってるよね」

 高機動ザク 「あ、ああ」

 RD-4 「三つのときなんだ、お父様の娘になったの」

 高機動ザク 「・・・・・・・・・」

 RD-4 「事故でね、ほんとの両親が死んじゃって、友人だったお父様に引き取られたの」

 高機動ザク (やっぱストーカーの妹ってのはねぇよな)

 RD-4 「それから私はザク家の娘になった。

       マツナガ兄さんの、ガイア兄さんの、ライデン兄さんの、F兄さんの妹になった」

 高機動ザク 「F2は?」

 RD-4 「私の方が早生まれだから、お姉さん?」

 高機動ザク 「ハハッ」



 RD-4 「そして高機動君が居候に来た・・・って、なんでだっけ?」

 高機動ザク 「うちの両親が外国に転勤になって、僕は行きたくなかった。それだけ」

 RD-4 「海外?」

 高機動ザク 「自然豊かな国・・・っていうか、自然しか無いような国だよ」

 RD-4 「そっか・・・」

 高機動ザク 「・・・・・・・・・」

 RD-4 「知ってる?高機動君」

 高機動ザク 「ん?」

 RD-4 「私、RD‐4は高機動君と付き合ってから3kgも太りました」

 高機動ザク 「え!?」

 RD-4 「それだけ幸せってことです」

 高機動ザク 「そ、そう」

 RD-4 「大丈夫、高機動君以外の人と付き合うなんて考えられないから・・・」

 高機動ザク 「コマカスとなら?」

 RD-4 「もう、この空気でそういう事言う?」

 高機動ザク 「ゴメンゴメン」

 RD-4 「・・・・・・好きだよ、高機動君」

 高機動ザク 「僕もだよ・・・・・・RD‐4」

  そして一つになる影・・・ありきたりですな。

 RD-4 「・・・・・・一緒に寝る?」

 高機動ザク 「ちょwwこれ全年齢対象板」

 RD-4 「寝るだけだってw」

 高機動ザク 「・・・・・J叔父さん下にいるのに?」

 RD-4 「バレたら怒られるね」

 高機動ザク 「僕が殺されますがな」

 RD-4 「じゃあ嫌?」

 高機動ザク 「・・・・・・嫌じゃないです」

  一人用の狭いベッドに体を寄せる二人。冷房ももう要らない涼しい季節、二人は熱々のようだ。

 高機動ザク 「別に僕は太っててもRD‐4なら気にしないからね・・・」

 RD-4 「言うんじゃなかった・・・」



 高機動ザク 「・・・・・・ん、朝か・・・」

  昨晩はRD‐4のベッドにお邪魔し、とても安眠できた。しかし・・・、

 RD-4 「・・・・・・スヤスヤ」

  そんなガッシリ抱きつかなくても・・・。

 高機動ザク 「今日は土曜日か・・・もう少しゆっくりできるかな」

  そう思ってまた横になる・・・と思ったら誰かがこの部屋にやってくる気配!

  拙い!もしこんなとこ見られたら・・・。

 ザクUJ 「RD‐4、私だ。入っていいか?」

  急いでRD‐4を揺さぶって起こす。まだ眠気眼だが、やっと起きてくれた。

 RD-4 「おふぁよう・・・高機動くん・・・」

 高機動ザク 「シッ、叔父さんが呼んでる」

 RD-4 「え?」

 ザクUJ 「まだ寝てるのかい?休みといってもそろそろ起きた方がいいと」

 RD-4 「お、起きました!今!」

  とりあえず隠れててと身振り手振りで示すRD‐4。しかしRD‐4の部屋には特に隠れれそうな場所は・・・。

 ザクUJ 「とりあえず着替えて下に来てくれ。話はそれからだ」

 RD-4 「は、はい」

  とりあえず一難は去ったようだ・・・そっか・・・昨日は一緒に寝たんだよな・・・。

 高機動ザク 「それじゃあ部屋に戻るから」

 RD-4 「う、うん」

  自室に戻るとF2が「昨日はどうしたの?」とかしつこく聞きたてるから、記憶消去光線撃っといた。


 RD-4 「明日!?」

 ザクUJ 「先方が・・・早い方がいいっていうもんで・・・」

 ガイアザク 「何の話っすか?」

 ザクUJ 「いや、お見合いのことなんだが・・・」

 マツナガ&ガイア&ライデン&F&ドライセン 「「お、お見合いぃぃぃぃ!?!?!?」」←ドライセン、何故朝っぱらから居る!?

 ライデンザク 「ちょ、ちょっと叔父貴、なんでRD‐4がお見合いなんか・・・」

 ザクUJ 「偶々会った友人と、酒の席でそういう話になってな」

 マツナガザク 「酒の席って・・・叔父上は酒好きのくせに酒に弱いから・・・」

 ザクUJ 「ま、まぁ本人達の自由意志だし、気に食わなければ断るだけのこと・・・」

 ドライセン 「もうRD‐4には恋人が居ると知っての発言か!?」

 ザクUJ 「それは昨日聞いた、ってゆうか誰かね、君は」

 RD-4 「その人はドライセン先輩で、私のお姉さんがわりの人ですよ、お父様」

 ザクUJ 「そ、そうなのか。しかしもう決まっちゃった事だし・・・」

 ドライセン 「それでは高機・・・」

 高機動ザク 「はいはいストーップ」

 ドライセン 「高機動!?」

 高機動ザク 「とりあえずRD‐4はお見合いをもう受けるって決めたんだし、部外者は口を挟んじゃ駄目だよ」

 ザクUF 「・・・本気で言ってるのか、高機動」

 高機動ザク 「僕は本気だよ。RD‐4がお見合いを受けるって決めたんだし、

          終わった後誰と付き合ってるのかも教えるって言ってるんだから」

 ザクUJを除く全員 「「「「!!!!!!」」」」

 高機動ザク 「なら、もうこれはJ叔父さんとRD‐4の問題で、

          部外者がどーのこーの言ったってどうにもならないでしょ?」

 ドライセン 「いいんだな・・・」

 高機動ザク 「何が?言ったでしょ?部外者は口を挟むなって」

 ザクUJ 「すまない高機動。じゃあ我々は明日の準備に行くので、RD‐4」

 RD-4 「はい、お父様・・・」

  そしてザクJはRD‐4を連れて出て行った。

 ドライセン 「しかし、本当にいいのか高機動?RD‐4の手前、まだ交際宣言ができないとはいえ・・・」

 高機動ザク 「だーかーら、部外者が口を挟むなって」

 ドライセン 「私はお前に聞いている!」

 高機動ザク 「わっかんない人だな〜。いい?僕は“部外者が当事者に口を挟むな”って言ってんの」

 ドライセン 「は?」

 ザクUF 「高機動・・・まさか!」

 高機動ザク 「僕はRD‐4の彼氏だよ?当事者が黙ってるわけないじゃん」

 ドライセン 「じゃあ、何故今・・・」

 高機動ザク 「RD‐4が叔父さんのために受けるって言ったんだ。それを止めるわけにはいかない」

 ザクUF 「お前・・・」

 高機動ザク 「僕はRD‐4の事を信じてるんで、だから余裕かませるの」

 ライデンザク 「そ、そうか」

 高機動ザク 「まぁ、黙って待つなんてのは僕の性に合わないけどね」

 一同 「「「「「え?」」」」」



  高機動が行動を始めた。部外者、部外者言っていたが、

  私だってもうRD‐4の姉のようなものだ。部外者ではない。

  気になって高機動を追ってみたものの、即効で撒かれてしまった・・・ならばRD‐4の方を追うのみ!


 コマカス 「・・・呉服問屋で着物・・・ねぇ」

  電柱柱のてっぺんでコマカスはRD‐4を見ていた。

 コマカス 「・・・・・・よいではないかよいではないか・・・何考えてんだ、俺」

  すると怪しげな集団が目に付く。

 コマカス 「あれは・・・ザク兄ちゃん達だな」

  揃いも揃って下手糞な変装で、あれでばれないと・・・まぁJ叔父さん相手ならあれで十分か。

 コマカス 「・・・で、次は美容院・・・」

  あんな追跡でなんの意味が・・・って、そりゃ俺もか。


 バーザム 「・・・何やってんだ、ザク」

 ザクUF 「ゲ、バーザム!?何故分かった!?」

 バーザム 「分かったって・・・それで変装のつもりか?」

 グフB 「ドライセンどころかザク兄弟の皆さんまで・・・一体?」

 ドライセン 「こ、これには深い訳が!」

 バーザム&グフB 「「?」」


  ・・・二人増えたし。

  何やってんだか、あの人等。そんなことして一体何に・・・、

  あ、あいつは!!


  はらり、とRD‐4の目の前にハンカチが落ちる。

 RD-4 「あの、落ちましたよ?」

 ゲルググD 「これはこれはマドモアゼル」


  なんでアイツがここにおるんやあああぁぁぁぁ!!!!

  い、いかんつい地が・・・。


 ゲルググD 「有難う御座います、美しい御嬢さん。貴方とは、またお会いできるかもしれませんね」

 RD-4 「はぁ?」

 ゲルググD 「それでは、アディオス」

  そういって黒ベンツに乗るゲルググD。

 ゲルググD 「作戦は万事順調だな、ストーカー」

 ザクストーカー 「前日に印象をつけ、翌日にてお見合い相手だった。

          これはもう運命としかいいようがない作戦、でしたっけ?」

 ゲルググD 「違う違う。前日に印象をつけ、翌日にお見合い相手だった。

         これはもう運命の赤い糸で結ばれてるとしか思えない作戦、だ」

 ザクストーカー 「はぁ(長ぇよ)」

 ゲルググD 「これで私と彼女は晴れて公認のお付き合いだな。はっはっはっは」


  なんだろう。今あいつ等に対してどうしようもなく殺人衝動を駆られた。コマカスビーム撃とっくかな。


  RD‐4は少し帰りが遅くなるからと言っていたので、夕食は僕とドライセン先輩で作った。

  何故かバーザムとグフ先輩もいた。



  夕食を終えた頃、RD‐4は帰ってきた。

  J叔父さんはちょっと仕事の用があると言って、どこかに行ったらしい。朝には帰るといっていた。


 高機動ザク 「夕食は?シチュー残ってるけど」

 RD-4 「食べてきたけど・・・一杯貰うね」

 高機動ザク 「太るよ」

 RD-4 「太っても構わないって言ったのは、誰でしたっけ?」

 高機動ザク 「はは、じゃあ温めなおすね」

  そんなやり取りを見る・・・16の瞳。

 ザクUF 「やっぱ二人は二人か、考えすぎじゃねえか?」

 ザクUF2 「でも、万が一ってことも・・・」

 ドライセン 「あの二人に限って、万が一など無い!」

 グフB 「うむ、その通り」

 バーザム 「まぁ、俺達がどーのこーの言っても」

 ガイアザク 「そのセリフ、今朝高機動に言われた」

 マツナガザク 「まぁ、大丈夫だろう」

 ライデンザク 「にしても、何処のどいつだ?RD‐4のお見合い相手ってのは?」←お前のクラスの転校生だよ

 高機動ザク 「つーかあんた等、何やってんの」

  どかどか流れ込む8人。みな苦笑い。


  高機動&F2の部屋。

 ザクUF2 「zzzz」

 高機動ザク 「・・・・・・・・・」

  見合い会場に乗り込むのは流石に・・・。

  軽くノックの音、なんだと出向く。

 RD-4 「・・・・・・」

 高機動ザク 「・・・・・・どうしたの」

 RD-4 「・・・また・・・来てくれる?」


  RD‐4の部屋。

 RD-4 「昨日、すっごく嫌な夢を見たの・・・」

 高機動ザク 「僕と寝たのに?」

 RD-4 「高機動くんが居てくれたから良かったの!もしそうじゃなかったら・・・」

 高機動ザク 「・・・どういうこと」

 RD-4 「すごく嫌なものに襲われる夢を見たの。でも、高機動くんが守ってくれて」

 高機動ザク 「ふーん」

 RD-4 「もし高機動くんが居なかったらって・・・そう思うと」

 高機動ザク 「大丈夫、僕はちゃんと居るよ」

 RD-4 「・・・・・・・・・明日のお見合い、大丈夫かな・・・」

 高機動ザク 「ハッキリ断ればいいんだ。『私には見も心も捧げた御方がいます』って」

 RD-4 「それ、誇大広告」

 高機動ザク 「ハハハッ、バレやしないって」

 RD-4 「・・・・・・・・・」

 高機動ザク 「ん?どしたの?」

 RD-4 「高機動くん・・・・・・」

 高機動ザク 「何?」

 RD-4 「先に・・・唾つけとく?」

 高機動ザク 「・・・・・・・・・・・・ハイ?」



  朝・・・・・・RD‐4のお見合いの日だ・・・・・・。

 高機動ザク 「RD‐4、朝・・・・・・」

  横を見ると彼女はもういない。パジャマが壁に掛かっていて、どうやらもう着替えたようだ。

 高機動ザク 「時計時計・・・9時!?」

  お見合いの時刻は10時からって言ってたし、もう出かけたのだろう。しかしそれでは拙い。

 高機動ザク 「い、急がなきゃ・・・」

  とりあえず部屋の前に誰も居ない事を確認し、自室に戻って着替える。F2もどこかに出かけてるみたいだ。

 高機動ザク 「つーか・・・誰も居ないのか?」

  家中を調べたが誰もいない。休みの日の朝9時に、誰も居ないなんて・・・・・・まさか!!



  AM9:50 料亭『瑠奈通(るなつう)』

 RD-4 「・・・・・・・・・」

  着物を着、髪を括り化粧を施したRD‐4。その横にはザクJの姿が。

 ザクUJ 「まぁ、気に食わなければ断れ・・・」

 RD-4 「私は初めから断るつもりです」

 ザクUJ 「いやしかし・・・」

 RD-4 「・・・・・・」


  裏側では・・・、

  従業員の格好をしたザク5兄弟+αが!!

 ザクUF 「そ、そろそろだよな・・・」

 ザクUF2 「でもRD‐4綺麗だね・・・」

 ドライセン 「しかし、相手がまだ何処ぞの誰とも知れんのだぞ?」

 ライデンザク 「つーか高機動は何やってんだよ!?」

 ガイアザク 「家中探したが居なかったぜ?」(RD‐4の部屋は見てない)

 マツナガザク 「我々にはRD-4の家族として、最後まで見届ける義務がある!」

 バーザム 「俺・・・家族じゃないんですけど、なんで連れられてるの?」

 グフB 「気にするな。それに放っておけるのか、お前は?」

 バーザム 「ま、まぁそれは・・・」

 ザクUF 「!!来たぞ!!」



  現れるゲルググD。派手な着流しと胸にはあからさまに昨日RD‐4に拾わせたハンカチ。

  そして傍らには保護者代わりか、ザクスピード。こちらはスーツで決めている。


 ゲルググD 「始めまして、ゲルググDと・・・おや!貴方は!」

 RD-4 「あ、昨日の」


 ザクUF 「あいつ昨日の!!」

 ドライセン 「なんか妙に気障っぽい輩か」

 バーザム 「ああいうタイプは好きになれんね」

 従業員 「そこ!何こそこそやってんだい!?」

 ザクUF2 「す、すいませーん!」


 ゲルググD 「これも何かの運命なのかもしれませんね」

 RD-4 「いえ、そんなことは」

 ゲルググD 「そんな照れなくても!私には見える、貴方と私の小指に繋がる赤い糸が・・・」

 RD-4 「絶対無いと思うけど・・・」


  その頃高機動は!


 コマカス 「うおー!?もうお見合い始まってるー!!」

  走っていた。そりゃもう必死に。


 ザクスピード 「では後は若い者同士」

 ザクUJ 「え?ええ」

 RD-4 「お父様!?」

 ゲルググD 「庭でも歩きましょうか」

  そう言ってRD‐4の手を掴み、庭に連れて行く。

 RD-4 「・・・・・・・・・あの、私・・・」

 ゲルググD 「いいんです、何も言わなくて」

 RD-4 「え?」


 コマカス 「何!?ここは『布衣伏巣瑠奈(ふいふするな)』!?『瑠奈通』じゃないの!?」

 町人 「『瑠奈通』は隣町ですよ?」

 コマカス 「道間違えたー!!」


 ゲルググD 「貴方は先程の紳士・・・とは血の繋がりの無い、養子だそうですね」

 RD-4 「え・・・なんでそれを」

 ゲルググD 「僭越ながら貴方のことを調べさせて貰いました。そして貴方はあの家の娘になった」

 RD-4 「そ・・・それがなんだって言うんです」

 ゲルググD 「他の年相応の女子達はゲームセンターに寄ったり、

         ファーストフードで買い食いしたり、カラオケに寄ったりしているのに、貴方は」

 RD-4 「・・・・・・・・・」

 ゲルググD 「あの家の家事をやらされているのでしょう?

         掃除や洗濯、食事の準備や下働き、まるで現代のシンデレラだ」

 RD-4 「わ、私は好きで」

 ゲルググD 「私はそんな扱き使われてる貴方を救いたいと思った!

         私は貴方に一目惚れしたんですよ、転校してきたその日から」

 RD-4 「同じ学校だったんですか・・・?」

 ゲルググD 「もともとは生徒会長でね、貴方とは月と鼈の女子共に言い寄られる毎日でしたよ」

 RD-4 「そんな言い方しなくても・・・」

 ゲルググD 「私は欲しい物は何でも手に入れてきた!手に入らない物は何も無い!

         どうです、貴方も欲しいものは色々あるのでしょう?」

 RD-4 「私・・・・・・そういうの嫌いです」

 ゲルググD 「・・・・・・何?」



 RD-4 「私、好きで家事をやってるんです!扱き使われてるなんて、そんなこと一度も思ってません!」

 ゲルググD 「そういう風に思わされてるのだろう」

 RD-4 「違います!お父様だって私の本当のお父様です!たとえ血が繋がってないとしても・・・」

 ゲルググD 「その男が君の両親を殺したとしても?」

 RD-4 「え・・・・・・」

 ゲルググD 「色々調べたんだがね、君の両親が事故で亡くなったとき、あの男も現場にいたそうだ」

 RD-4 「そ、それでなんで・・・」

 ゲルググD 「あの男昔も今も酒に弱いようでね、ちょっと揺さぶったらすぐに吐いたよ。

         あの娘の両親は私が殺したも同然だってね」

 RD-4 「嘘・・・・・・そんな・・・・・・」

 ゲルググD 「まぁ事故の原因を作ったそうだが、当時じゃ過失扱い・・・特に罰せられもせずにすんだようだが」

 RD-4 「そんな・・・・・・そんな・・・嘘・・・嘘よ・・・」

 ゲルググD 「家の優秀な執事に調べさせたからね、間違いないよ。そんな男でも父と呼ぶのかね?」

 RD-4 「あ・・・あ・・・嘘・・・・・・お父・・・そんな・・・」

 ゲルググD 「君はあの家族に騙されてるんだ、あんな所に居ちゃいけない」

 RD-4 「嘘よ・・・お父様が・・・・・・嘘・・・」

 ゲルググD 「さぁ」

 RD-4 「あっあっ・・・・・・・・・・・・」


 ザクUF 「やっと終わったぜ、どうなってる?」

 バーザム 「げ!?RD‐4の肩を抱いてる!?」

 ドライセン 「しかしRD‐4の様子がおかしい・・・」

 ザクUF2 「みんな酷いよ、僕にだけあんなにおしつけ・・・どったの?」


 ゲルググD 「僕の下にくれば何もかも上手くいく、その気になればあの男に復讐だって・・・」

 RD-4 「復・・・讐・・・」

 ゲルググD 「仇なんだよ?13年も前のことだが、法的処罰をとらせようと思えば・・・」

 RD-4 「あ・・・・・・あ・・・・・・」



 ゲルググD 「あの家の奴等は君の事を体良く利用していたのさ、高機動とかいう奴だって・・・」

 RD-4 「高機動・・・君・・・・・・違う」

 ゲルググD 「ぬ?」

 RD-4 「高機動くんはそんなんじゃない!家のみんなだって、お父様だって!誰が貴方の言うことなんか!」

 ゲルググD 「認めたくないのはわかる。だが、これみな真実。君はあの家に居ては不幸になるだけだ」

 RD-4 「違う・・・違う!!」

 ??? 「黙れ下郎!!!」

 ゲルググD 「!?何奴!?」

  声は上からした。そこに居た皆がその声の主を捜すべく上を見上げる。

  そこに逆光にて影しか見えぬが何かいた。人じゃない・・・いや、

  その声の主は馬に乗っていた。

 一同 「「「「「う、馬ああぁあぁぁぁぁ!?!?!?」」」」」

 ??? 「とぅ!!」

  その馬に乗った何者かは手綱を引き、颯爽とRD‐4達の前に降り立った。

  それは、素顔を晒しながらコマンダーカスタムの甲冑を身に着けた高機動と、派手な角をつけた馬だった。

 RD-4 「高機動くん!?」

 ゲルググD 「き、貴様、何しに来た!?」

 高機動ザク 「貴様の暴言、“鹿”と聞いたぞ!!」

  ・・・・・・・・・鹿?

 RD-4 「・・・・・・ひょっとしてその角って・・・鹿のつもり?」

 高機動ザク 「つもりじゃない!鹿なの!今日の風雲再起は鹿なの!」

 ゲルググD 「ええぃ曲者だ!出会え出会えぇい!!」

  その声に駆けつけるストーカーとスピード。各々は自分の得物を持っていらっしゃる。

 高機動ザク 「RD‐4、さっきの話だけど・・・」

 RD-4 「え?」

 高機動ザク 「昨日、あの後、夜遅くにJ叔父さんが帰ってきてたんだ」

 RD-4 「お父様が・・・」

 高機動ザク 「僕は全てを聞いた、そう・・・」


  以下回想。

 ザクUJ 「あの娘の両親は私が殺したようなもんなんだよ・・・」

 高機動ザク 「ハイ?」

 ザクUJ 「あの交通事故のとき、後ろの席に私と幼いRD‐4がいた・・・」

 高機動ザク 「・・・・・・」(お茶を淹れ、Jに渡す)

 ザクUJ 「そんな時事故が起きた。私はあの娘を助け出すのが精一杯で、あの娘の両親を見殺しにした!!」

 高機動ザク 「じゃあ叔父さんは全然悪くないじゃん」

 ザクUJ 「しかし!私はあの娘の目の前で親を死なせたんだぞ!?」

 高機動ザク 「だから・・・不幸な事故だっただけでしょ?叔父さんが気に病むこと無いって」

 ザクUJ 「高機動はホントにええ子やなぁ〜(泣)息子に欲しいぐらいだ」

 高機動ザク 「いい加減酔い醒まして、明日早いんでしょ?」

 ザクUJ 「ZZzz〜・・・」

 高機動ザク 「寝てるし・・・」


 高機動ザク 「ってことらしいけど」

 RD-4 「全然覚えてない・・・」

 高機動ザク 「まぁ思い出さなくてもいいことだよ」

 ゲルググD 「ちょっと待てええぇぇぇぇ!!!!」



 高機動ザク 「なんだよ、いいとこなのに」

 ゲルググD 「私を無視するな!それになんだ!?『あの”後』って!?凄く意味深に感じるが!!」

 RD-4 「え///そ、それは・・・」

 高機動ザク 「嫌ですねぇこの人は。ここは全年齢対象板ですぞ、そんなこと言える筈無いでしょうに」

 ザク兄弟+α 「「「「何いいいぃぃぃぃぃぃ!?!?!?」」」」

  襖を破ってドカドカなだれ込む皆さん。

 高機動ザク 「げ、皆居たの!?」

 ザクUF 「どういう事だ、高機動!?」

 バーザム 「て、て、てめえ!!RD‐4襲ったのか!?」

 高機動ザク 「襲ったとは失礼な。大体、言ってきたのはRD‐4の方ですぞ」

 RD-4 「ちょ、高機動くん!!」

 高機動ザク 「しかし、お見合い前だからといって怖くなって僕との絆かなんか欲しがってたんでしょう、RD‐4は」

 RD-4 //////

 高機動ザク 「だから、僕は言ったんだよ。

          『そんなことしなくても僕はRD‐4を信じてる。そういう理由じゃできないって』ってね」

 マツナガザク 「そ、そうなのか・・・」

 ガイアザク 「だ、だよな、幾らなんでも」

 高機動ザク 「まぁ可愛かったし、『据膳食わぬは漢の恥』っていいますから結局は」

 一同 「「「「「オイ!?!?」」」」」

 バーザム 「結局やったのかよ!?」

 ドライセン 「貴様、不純異性交遊だぞ!?」

 グフB 「いくら何でも風紀違反だ!!」

 ゲルググD 「お前ら私を無視するなあああぁぁぁぁぁ!!!!!」

  ・・・・・・

 高機動ザク 「まだ居たの?」

 ゲルググD 「散々コケにしおって・・・ストーカー!スピード!あの小僧を痛めつけて・・・」

  しかしそこには既にボロボロの二人が。

 ゲルググD 「な・・・何故!?」

 高機動ザク 「いや、回想話してる間、時間が勿体無いかなーって、先に絞めといた」

 ゲルググD 「ば、馬鹿な!?」

 高機動ザク 「あんたの負けだゲルググD!これ以上僕のRD‐4にチョッカイかけるって言うんなら、

          アンタを社会的に抹殺する!」

 ゲルググD 「フン、どうやって・・・」

 高機動ザク 「何か足元に落ちてますよ」

 ゲルググD 「何?」

  そこには高機動型ザクがここに来る途中、UC商店街で偶然手に入れていた写真が。

(※4校目『UC学園ミュージカル・外伝 〜『茨の園』発動せよ〜』参照)

 ゲルググD 「こ、これは・・・・・・」

 高機動ザク 「ま、アンタほどの人なら、もっといい女だって手に入れれますよ。

          今回は犬に噛まれたと思って手をスッパリ引くんですな」

 ゲルググD 「くぅ・・・・・・畜生!!」

  逃げるように(つーか実際逃げてる)去るゲルググD、それを追うボロボロの二人。

 高機動ザク 「まぁなんだ・・・・・・正義は必ず勝つ!!!」

  そして高々と笑う高機動。これにて閉幕・・・・・・というわけにも行くまい。



 マツナガザク 「でだ、高機動・・・貴様には色々と聞かねばならないことがある・・・」

 高機動ザク 「へ?」

 バーザム 「つーか何でコマカスの格好してんだ、お前?やっぱお前が・・・」

 ザクUF 「つーか馬!なんだよこの馬!」

 ドライセン 「RD‐4に手を出したというのは、奴らに諦めさせる詭弁か?それとも・・・」

 グフB 「コマカスのことにしろ、RD‐4とのことにしろ、色々と聞かねばなるまい・・・」

 ガイアザク 「こないだの家族裁判!あれの続きでもしないか?」(※4校目『馬鹿達の挽歌』参照)

 ライデンザク 「そりゃあ良い!でもまず、裁判の前にしっかり取調べしとかないとなぁ」

 ザクUJ 「高機動・・・・・・」

 RD-4 「あ、お父様」

 高機動ザク 「お義父様・・・」

 ザクUJ 「・・・・・・貴様にお父様と呼ばれる筋合いは無いわあああああぁぁぁ」

 高機動ザク 「だってぇ!昨日『息子に欲しい』っていったじゃん!!」

 ザクUJ 「それとこれとは話が別だああぁぁぁぁ!!私を父呼ばわりなど2年早いわ!!」

 ザクUF 「に、2年たったらいいのかよ!?」

 ザクUJ 「その年齢ならば問題あるまい」

 マツナガザク 「そういう問題ですか、叔父上!!」

 ドライセン 「どうなんだ、高機動!?」

 高機動ザク 「この鎧は彼から借りたもので、たまたま・・・」

 バーザム 「そんな言い訳が通じると思っているのか!!」

 高機動ザク 「・・・・・・RD‐4、乗って!!」

 RD-4 「え!?え、ええ!」

  そういって鹿?に飛び乗る二人。

 ザクUJ 「あ、逃げるぞ!!」

 ザクUF 「待てやコラアアァァ」

 ドライセン 「逃がさんぞ、高機動!!」

  しかし追撃も虚しく羽を広げ飛び立つ鹿?



 高機動ザク 「どうしよっか、これから?」

 RD-4 「・・・・・・さぁ?」

 高機動ザク 「ちょ、さぁって、僕はRD‐4を助けるためにだね!?」

 RD-4 「今はいいんじゃない?」

 高機動ザク 「・・・後が怖いんだよ」

 RD-4 「でも良かったの?ゲルググDさん放っといて?」

 高機動ザク 「いいのいいの、あんな小物。正義のヒーローコマンダーカスタムは直接手出しはしません。

          そこに惚れたんでしょう?」

 RD-4 「・・・・・・・・・そうだね」

 高機動ザク 「・・・・・・・・・駆け落ちでもする?」

 RD-4 「だーめ」

 高機動ザク 「ええぇ〜?」

 RD-4 「ちゃんと帰って、皆を説得しないと」

 高機動ザク 「マジっすか?」

 RD-4 「うん」

 高機動ザク 「やれやれ、今日は散々だな」

  そしてまた手綱を引く。ザク家に向かって・・・・・・。



 高機動ザク 「えぇ〜っと、僕達はほんとに愛し合ってるわけで・・・」

 ザクUJ 「・・・・・・それで?」

 高機動ザク 「婚前交渉は確かに拙かったかもしれませんけど・・・」

 ザクUJ 「当たり前だ!」

 高機動ザク 「でもRD‐4の方から誘ってきて・・・そうなったらもう、健全な男子としては・・・」

 ザクUJ 「・・・・・・大丈夫なんだろうな」

 高機動ザク 「いや、まぁ危険日じゃないし、中出・・・」

 ザクUJ 「誰がそんなこと言っとる!!!」

 高機動ザク 「はい!?」

 ザクUJ 「ちゃんとあの娘を幸せにできるんだろうな・・・」

 高機動ザク 「・・・・・・・・・はい」

 ザクUJ 「なら良いんだが・・・ホントに大丈夫か?」

 高機動ザク 「自立する分くらいの貯金はあります」

 ザクUJ 「ほう、そうか」

 高機動ザク 「・・・RD‐4は絶対幸せにしますから」

 ザクUJ 「・・・・・・わかった」

  という、頑固親父から娘さんを貰うというシチュエーションを終え・・・、


 高機動ザク 「やっと終わったか・・・」

 ドライセン 「まだ終わってないぞ」

 グフB 「お前にはまだ聞きたいことが山程ある」

 高機動ザク 「マジですか・・・・・・?」


  今度はコマカスの事についての取り調べである。


 バーザム 「・・・・・・いい加減吐いちまえよ」

 高機動ザク 「その刑事のシチュに酔ってますな、バーザム殿」

 バーザム 「いいから吐け!!お前じゃないのか、コマカスの正体は!?」

 高機動ザク 「だーかーらー、彼とはただの協力関係でー」

 グフB 「故郷のご両親は・・・・・・息災か?」

  カセットテープを流すグフB。勿論あの曲である。

 高機動ザク 「実の息子をほっぽり出して、海外でいちゃついてるでしょうね」

 ドライセン 「とりあえず彼の居場所は・・・」

 バーザム 「だから見ただろ!?こいつがコマカスなんだって!!」

 ドライセン 「この間この家に二人同時に現れただろうが!!」

 バーザム 「・・・そうだっけ?」

 高機動ザク (記憶消去光線、バーザムの分は強すぎたかな?)


 高機動ザク 「あー疲れた。今日はホント色々あった」

 RD-4 「大変だったね」

 高機動ザク 「ま、これでJお義父さん公認つーわけで」

 RD-4 「みんななんか怒ってたね?」

 高機動ザク 「彼女がいない僻みだよ、みんなモテないから」

 RD-4 「バーザム先輩やF兄さんも早く付き合えばいいのにね」

 高機動ザク 「ま、後押しぐらいはするさ」

 RD-4 「フフッ、そうだね」

  以上、ベッドの中の会話でした。


  ドアを猛烈に叩く音。

 ザクUF 「高機動!!お前またここにいるのか!!」

 ライデンザク 「出て来いこの野郎!お子様はお子様らしい恋愛してろ!!」

 RD-4 「騒がしいね?」

 高機動ザク 「聞こえなーい聞こえなーい」



2006/09/24 02:00:05  >>251氏
2006/09/24 02:03:13  >>252氏
2006/09/24 21:11:06  >>256氏
2006/09/24 21:26:22  >>257氏
2006/09/25 22:53:37  >>264氏
2006/09/25 23:15:08  >>265氏
2006/09/25 23:29:52  >>266氏
2006/09/26 23:03:37  >>287氏
2006/09/26 23:22:35  >>288氏
2006/09/26 23:42:07  >>289氏
2006/09/28 00:56:29  >>306氏
2006/09/28 01:18:49  >>307氏
2006/09/28 01:40:46  >>308氏
2006/09/28 22:50:28  >>317氏
2006/09/28 23:10:08  >>318氏
2006/09/28 23:33:16  >>319氏
2006/09/30 00:16:46  >>329氏

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